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コラム

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みちしるべ

2019-04-02
新元号が令和に決まった。万葉集を典拠とするもので、国書に由来する元号は初めて。最初の元号とされる大化から数えて248番目になる▼初めて聞く言葉なので、まだ耳慣れないが、徐々に時代が変わったという実感が湧いてくるだろう。パソコンやスマートフォンでも簡単に変換できないが、そのうちできるようになるのだろう▼ICTをはじめとした建設機械の進歩や人材を確保するための働き方改革により建設業も新しい時代を迎える。建設業で働く人々の労働環境を、より安全に、より快適にしていかなければならない▼昭和の時代と今とでは、建設業の労働環境は大きく変わっている。十数年後、建設業の門を叩く若い人に「平成の時代は大変だったんだよ」と言っている時代が来ればと思う。(鷹)
 

みちしるべ

2019-04-01
早いもので今日4月1日は新元号が発表される日だ。5月1日に新天皇が即位され、新元号となる。発表を前に今、大きな話題となっている▼平成最後の年を迎え、このところなにやら慌ただしい。「平成のレジェンド」と言われた野球のイチロー選手がこのほど引退を発表した。また、歌手の森昌子さんも芸能界を卒業する。お二人とも新しい時代を前に次なるステップに歩んで行く決心をした▼県内の建設業界も跡継ぎ、世代交代の問題など事業継承の難しさを感じさせるが、ここ数年のうちに社長交代が予想されている企業も少なからずある。御世が変わるこの時期に背中を押されるケースも出てくるだろう▼業界も一つの過渡期を迎えつつある。イチロー流に言えば「おかしなこと言ってます?」となりそうだ。(鵲)

みちしるべ

2019-03-28
年度末になってビッグニュースが飛び込んできた。智頭町の「志戸坂峠道路」に5㌔のバイパス案が急浮上した▼大雪に見舞われた2年前、トラック車両の立ち往生を発端として鳥取自動車道は全面通行止めに。周辺の国道373号や国道53号を巻き込んだ丸2日間にわたる交通のマヒは記憶に新しい。並行する国道373号はもともと脆弱で、昨年7月豪雨によって被災しており現在、何カ所も片側通行が続く▼自専道に一般道の志戸坂トンネル(1630㍍)が含まれることも特異。迂回路もなく、トンネル内に事故が発生すれば、たちまち岡山県との往来が寸断される▼バイパスは総事業費250億円が試算されている。まずは27日に成立した政府19年度当初予算に関連費が盛られているかどうか。「箇所付け」の公表を待ち望みたい。(鷲)

みちしるべ

2019-03-27
雅号に「野球」(のぼる)と付けたこともある歌人・俳人の正岡子規(1867~1902)。文学だけではなく、野球に関する短歌・俳句も多く作った。その功績で「野球殿堂入り」も果たした(2002年)▼世界的なバッターのイチロー選手が惜しまれつつ引退した。オリックス仰木彬監督(故人)との出会いが、大きな転換点だったことは知られる。鈴木姓が何人も居て「イチロー」にしようと提案したのも仰木さん▼天才肌に見えたイチロー選手は、実は「努力家」だっと。驕らない性格も彼の魅力。子規なら、このイチロー選手をどう見て、どう詠んだだろうか▼さて、天守閣を支えるのは石垣。地味で目立たない。建設業も酷似している。今では大企業と言われる業者も、先人は不断の努力を続けた筈。(雉)

みちしるべ

2019-03-26
近年、日本ラグビーは目覚ましい活躍を続けており、今年9月に日本で開催されるワールドカップでも更なる活躍が期待される▼現在の日本代表選手のうち半数以上は海外出身の帰化選手だ。これは、日本人の体格等がラグビー向きではないこと、国内でのラグビー人口が少ないことが原因と言える。それでも、数ある国の中から日本を選ぶこと決意した選手たちに、感謝と敬意を持つべきだ▼4月から、改正入管法の成立により外国人受け入れに向けた新たな在留資格の運用が始まる。建設業界でも人手不足解消のために多くの雇用が見込まれる▼しかし、外国人技能実習生による失踪は建設業が最も多く、動機は低賃金が大半を占め、適切な賃金支払いが必要とされる。新しい血の導入には障壁となる要因は多い。(雛)

みちしるべ

2019-03-25
県工事・業務の2018年度の入札執行が終了。残るのは19年度の道路や河川などの年間維持工事が月末までに入札され、いよいよ新年度を迎える▼慌ただしかった年度末の発注作業だが、県や国だけでなく今年度の場合は、県下の各町とも例年に比べ大変忙しかったようだ。「7月豪雨や台風24号による災害がなければ、もっと普通の年度末だったかも」(町職員)▼限られた頭数で手が回らないのは発注者も業者も同じ。「メールで指名通知して土曜、日曜、祭日も関係なしに見積もり期間を設定、そして入札。こんなでいいの」(業者)▼景気に左右され、補正や災害で年間の仕事量が一定せず発注の平準化もなかなか図りにくいのは確かだが、働き方改革「元年」となる新年度。その真価は忙しい時にこそ問われる。(鴉)

みちしるべ

2019-03-22
ちょっとおかしいな、と感じた冬が終わる。平野部はこの冬、ほとんど雪が積もっていない。毎年、12月の初めに出す自宅の玄関と車に常備するスコップを一度も使わずにしまい込んだ。この地に長く暮らす者にとっては、やはり変な気分だが、通勤に苦労することはなかった▼雪が少なく、外の現場は進んだと聞くが、業界の3月はやはり忙しい。ある発注機関のロビーで出会った建設コンサルタントの営業担当者は,あわただしい毎日が続く技術スタッフの健康を気遣いながら「午前は納品。午後は、別の発注者と協議」と駆け足の毎日だ▼技術系の職員は、4月に入り少し長めの休暇を取るのが通例だが、会計検査があるし、ゴールデンウィークは10日間続く。この春のスケジュールにゆとりはない。(鷺)
 

みちしるべ

2019-03-20
「1月で戦後最長の景気拡大」の見解が示されたものの、今月初めには「下方への局面変化」となったアベノミクス景気。エコノミストも今後の動向に予断を許さないと論じる。▼一方で、地方経済は相変わらず回復感の実感が少ない景況感が続く。公共事業量は復活しつつあるが、まだまだ不十分。地方の業界全体がもっと潤う経営状況を作り上げていかなければ、人手不足に対する適切な対応処置や企業の将来ビジョンが描けない。▼中小零細企業に働き方改革だけを求めても、「言っていることは矛盾ばかりだ」と、その政策に違和感を訴える言葉も耳にする。▼先に設計単価も改定されたが、業界の隅々まで浸透しなければ各施策の効果は薄くなる。地域経済底上げのためには、惜しむことなく公共事業推進施策を進める必要がある。(雀)
 

みちしるべ

2019-03-19
国土地理院は、過去に発生した自然災害の情報を伝えるために建てられる「自然災害伝承碑」の地図記号を新たに制定したと発表した▼昨年7月の西日本豪雨災害で大きな被害が出た広島県坂町には、100年以上前の大水害の被災状況を伝える石碑が建立されていたが、その伝承内容が地域住民に知られていなかったことが発端となった▼地理院では「自然伝承碑」を改めて地図を通して伝えることで、先人たちの教訓を正しく知ってもらい、災害による被害の軽減に貢献したいとしている▼自然災害が多い日本だが、過去にどこでどういった災害が起きたかは意外と知られていないことが多い。先人たちが遺してくれた戒めを無駄にしないためにも、もう一度過去の教訓を再確認するのも大切なことだろう。(鴨)

みちしるべ

2019-03-18
「建築部には私を含めて20人在籍していますが、30代が一人しかいない」。大和建設の顧問に就任する湯谷輝義専務は、このほど開かれた株主総会後の退任あいさつで、将来を見据えた人材育成に言及した▼県内の建築工事業では、三指に入るだろう同社でも、そんな問題を抱えている。もっとも、多くの秀逸な技術者に恵まれ、同業他社から見れば垂涎の的で、10年先の心配はいらない▼しかし、長期的な経営の視点に立てばどうか。高くなる年齢構成は確かに懸念材料だ。「最少で最大の効果を生む」。地方の建設企業の多くは、即戦力に頼り、少数精鋭で厳しい経営を乗り切ってきた現実がある▼人材はまさに人財。会社の財産で礎。今年、創業70周年を迎える同社は、若い人材の育成にさらに力を入れ、百年企業を目指す。(鶯)
 
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