県土整備部まとめ/直轄事業は前年比7%増/26年度国交省関係予算
県土整備部は、26年度の国交省関係予算の配分状況をまとめた。直轄事業は187億2000万円で前年度比7%(11億7000万円)増。今年度内に北条IC―はわいIC間の開通を目指す北条道路に115億3000万円と重点配分され、前年を上回る事業費を確保できた。
国交省の概要説明によると、直轄道路では県が5月に都市計画決定する山陰近畿道・鳥取―覚寺間(南北線)を引き続き調査。高規格道路の米子―境港間は、計画段階評価手続き進め、概略ルートや構造を検討する。
北条道路は、今回の配分で北条IC―はわいIC間(5・9キロ)の年度内完成が確実になった。国道29号津ノ井バイパスは調査費3億円、国道373号志戸坂峠防災には6億1000万円が付いた。
3月に着工式があった境港昭和南地区岸壁は、10億3000万円で工事が本格化。鳥取港は第1防波堤の延伸に1億1000万円が配分された。
県土整備部関係の補助・交付金は、事業費ベース204億2000万円で前年度比10%減。うち補助は96億円で前年度比20%減と響いた。江府道路は13億4000万円で、久連トンネルの舗装工などの仕上げ段階に入る。また、河川事業は塩見川に2億8000万円など9億6000万円、治山・砂防事業は宮の谷川、土師百井地区などに16億6000万円を確保した。
他方、交付金は国費ベース136億8900万円で前年度(135億7900万円)並み。内訳は社会資本整備総合交付金41億6500万円、防災・安全交付金95億2400万円だった。
同部は、当初予算に前年度国補正を加えた「15カ月予算」に着目。過去3年間の推移は、26年度が直轄と補助・交付金を合わせ574億3000万円。25年度の同574億9000万円と、ほぼ同額を維持した。一昨年の24年度553億8000万円に比べると20億円程度上回っている。
研修期間を年区切りへ/境港市が経営者説明会
境港市建設部は、市内の建設業者を対象とした2026年度経営者説明会を開催=写真。格付審査に関する要綱改正や発注方針、担い手確保のための補助制度などの方針を示した。
冒頭、船越督史部長があいさつに立ち、今年度の主要事業について報告した。土木は下水道管渠や雨水幹線の整備、舗装修繕などを計画。建築はわたり保育園の解体・外構工事、老人福祉センターのリニューアル改修、余子小学校のトイレ改修などを予定している。
議事に入り、まずは26年度格付で5社の新規申請を受理したことを説明。予定価格と格付区分の基準は前年度から据え置いた。
格付審査要綱の改正では、事務の迅速・効率化を打ち出した。これまで年度単位で集計していた研修受講や社会貢献活動等の評価期間を、今後は年(1月~12月)区切りに変更する。これにより年度明け前後の集計作業による発注遅延を回避する狙い。なお移行期に当たる27・28年度格付に際しては、二重計上を避けるため25年4月以降の実績を対象とする。
また、工事実績の確認についても事務の簡素化を図る。従来提出を求めていた契約書の写し等に代わり、今後はCORINSの登録データを活用して市が単独で確認。業者側には竣工登録の徹底を要請した。
総合評価方式の試行を巡っては、共同企業体に関する運用を見直した。これまで評価対象となる出資比率を「30%以上」に限定していた「事業者成績」や「技術者成績」について、下限を撤廃。20%などの出資比率であっても実績として反映されるよう制度を改めた。施行日は4月1日。別途、5月1日付で下水道土木工事施工管理基準及び規格値も一部改正する。
担い手不足への対策では、市独自の「除雪機械運転員育成支援事業補助金」を継続。今年度は既に予算を上回る要望が寄せられており、市は補正予算の計上を検討するなど、積極的に支援する構え。あわせて鳥取県が実施する各種スキルアップ研修などの助成制度の活用も推奨した。
このほか事務手続きの変更点として、マイナンバーへの移行に伴い、契約時の配置技術者の直接雇用確認書類を「健康保険証の写し」から「標準報酬決定通知書の写し」に変更することを周知。下請業者の選定で市内業者を優先することや、登記事項の変更が生じた際の速やかな変更申請、検査立ち会い時の適正な技術者配置などについても適切な履行管理を求めた。
東部建築/管A級など6件を準備/建築Bや屋根工事も
県東部建築住宅事務所は建築や機械設備などを中心にした工事6件を近く公告する。管工事A級や建築B級などで、週明けの資格審査会で調達条件を決める。
県立白兎養護学校(鳥取市伏野)の管理教室棟を中心にしたトイレ改修(第1期)は、建築主体工事が2400万円で建築B級。工事の内容は床や壁・天井の改修などを予定しており、工期は10月30日。機械設備工事は管理教室棟1~2階、小学部棟1階の改修に伴う設備工事で、管工事A級。工事費は2370万円。工期は建築と同様に10月30日。県立智頭農林高校実習室のエアコン新設は工事費が約1000万円。工期は9月18日で、管工事B級。県立鳥取湖陵高校のエアコン更新は職員室など2室で工事費は900万円。工期は9月18日。
このほか、埋蔵文化財センター積善分館の内部改修工事は約1100万円で建築C級。鳥取警察署江津宿舎の改修は勾配屋根と陸屋根をカバー工法と密着工法で整備する工事費は3000万円で、屋根工事を条件に公告する。
大屋地区の山腹復旧へ設計/八頭県土が3件を21日公告
県八頭県土整備事務所河川砂防課は、智頭町大屋地区で実施する林地荒廃防止に向けた詳細設計など、工事・業務3件を21日に公告する。
大屋地区では経年劣化により山腹が崩壊しており、復旧に向けた設計業務に着手する。業務内容は山腹工測量0・4ヘクタール、簡易動的コーン貫入試験20メートル、詳細設計、仮設道路設計、立竹木調査200平方メートル。あわせて、昨年度に詳細設計へ着手した西野地区では、路線測量0・24キロと立竹木調査1737平方メートルを実施する。委託費は1390万円、履行期間は200日間。入札は簡便型総合評価方式を適用する。
一方、単県急傾斜地崩壊対策事業として進める下土井地区(若桜町吉川)では事後調査に着手する。対象は木造建物1棟で、委託費は280万円、履行期間は55日間。入札は価格競争方式とする。
このほか、私都川の維持修繕工事も公告する。土木B級を対象とし、年間の応急処理工のほか、2カ所で堤防舗装などを行う。工期は2027年3月12日までで、工事費は2990万円を見込む。入札方式は地域密着型総合評価。
法面2カ所で崩壊/詳細調査に向け準備/林道鳥取中央線
鳥取市は、市が管理する林道鳥取中央線(同市松上地内ほか)の2カ所で法面崩壊を確認した。現在、現場は全面通行止めとなっており、市は今後、詳細調査を実施した上で災害査定に向けた準備を進める方針だ。
被害が確認されたのは、◆松上~高路間(=写真)◆矢矯~細見間の2カ所。いずれも延長約10メートル、高さ約15メートル程度にわたって法面が崩落している。
担当する林務水産課によると、2月の大雪による影響とみられ、4月上旬に実施した林道パトロールで発覚した。現在は安全確保のため、当該区間を全面通行止めにしている。
今後は、速やかに被害状況の詳細な調査を行い、復旧に向けて災害査定の手続きを進める計画だ。
26年度/国庫補助事業29億円を配分/県下、市町村道整備費
県土整備部は、県下の市町村道整備に充てる26年度国庫補助事業29億2100万円を各市町村に配分した。前年度(30億7600万円)並みを確保しており、橋梁補修などインフラの老朽化対策を中心に整備を進める。
補助事業は、通学路対策5億0200万円、道路メンテナンス(長寿命化)24億1200万円、無電柱化7000万円で構成。
通学路対策は米子市の安倍三柳線2工区、琴浦町の駅前八幡線1工区などを対象に交通安全対策を実施。道路メンテの橋梁補修は米子市の日野橋に4億5000万円、湯梨浜町の小学校線・つわぶき大橋に1億4000万円を付けた。
無電柱化は鳥取市の弥生橋通り(寺町工区)に7000万円。
また、交付金事業は国費ベースで11億7900万円を配分。前年度(24億5300万円)に比べ半減した。主なカ所は、米子市の外浜街道線、街路米子駅境線・駅地広場などに手厚く手当てした。
市町村別事業費は次の通り。※交付金は国費ベース
▼鳥取市=通学路2900万円、道路メンテ2億2311万円、無電柱化7000万円、交付金2億0512万円▼米子市=通学路3億1000万円、道路メンテ6億6847万円、交付金2億4216万円▼倉吉市=道路メンテ2億9508万円、交付金1億0134万円▼境港市=道路メンテ570万円、交付金2266万円▼岩美町=道路メンテ1億2018万円、交付金6638万円▼若桜町=道路メンテ3861万円、交付金622万円▼智頭町=道路メンテ8807万円、交付金5259円▼八頭町=道路メンテ8236万円、交付金6459万円▼三朝町=道路メンテ7979万円、交付金126万円▼湯梨浜町=道路メンテ1億6190万円、交付金4434万円▼琴浦町=通学路6300万円、道路メンテ9975万円、交付金7178万円▼北栄町=通学路5000万円、道路メンテ1694万円、交付金6322万円▼日吉津村=道路メンテ339万円▼大山町=通学路3000万円、道路メンテ7072万円、交付金311万円▼南部町=道路メンテ5094万円、交付金2533万円▼伯耆町=通学路2000万円、道路メンテ9200万円、交付金8839万円▼日南町=道路メンテ6700万円、交付金6696万円▼日野町=道路メンテ1億0654万円、交付金320万円▼江府町=道路メンテ1億4191万円、交付金5074万円
無電柱化が進められている弥生橋通り(鳥取市寺町)