ホテル運営会社が取得/米子駅南再開発に弾み
JR米子駅(米子市弥生町)駅南広場に隣接し、西日本旅客鉄道(JR西日本)が所有していた土地を、ホテル運営の法華倶楽部(東京都中央区)が取得した。米子市が、建ぺい率などの制限を緩め、従来より高層の建物を建築しやすくする規制緩和を実施した一帯で、駅南再開発に弾みが付くかが注目となる。
土地は、新設された駅南広場北側の約2950平方メートル。JR西日本不動産開発(大阪市)が入札を進めるなど、JR西が利活用に向けた売却手続きを進めていた。
法華倶楽部は、全国でホテル法華クラブ、アルモントホテルのブランドでホテルを展開。中国地方では広島県にホテルを進出させている。
土地の用途地域は、住宅、事務所、商業施設、ホテルなどが建てられる準工業地域。市は、駅南側でのホテル、商業施設建設などの動きに対応するため、建ぺい率60%を80%に、200%の容積率を300%に拡大する規制緩和に踏み切った経緯がある。
駅南地区については、2023年7月に駅南北自由通路が供用され、線路による南北の分断が解消。交通結節点としての機能が強化された一方、駅南再開発が課題として残っている。
造成・展示施設設計は3億円/青谷かみじち史跡公園北側
県地域社会振興部は、青谷かみじち史跡公園北側地区=写真=の整備に向け、2026年度当初予算に3億0626万円を計上した。26年度は、工事用道路の設置や敷地造成、構造物撤去などの土木工事に着手するとともに、遺構展示施設の基本設計や地質調査、展示設計業務を進める。
事業費の内訳は、土木工事が2億7049万円、遺構展示施設の基本設計・地質調査が1175万円、展示設計が1230万円。このほか、電柱移転などの補償費として1041万4000円を計上した。また、遺構展示施設と東屋の建築工事に係る設計については、27年度の債務負担行為を設定し、限度額は1941万2000円とした。
北側地区の整備は段階的に進める計画で、24~25年度に現地測量および実施設計を実施。26年度は土木工事と展示施設の基本設計・地質調査、電柱移転を行う。27年度は引き続き土木工事を進めるとともに、展示施設と東屋の実施設計に着手。28年度に建築工事と展示物製作を行い、29年度の供用開始を予定している。
鳥取県土/26年度は用地調査へ/箭渓川放水路の建設
県鳥取県土整備事務所は箭渓川放水路の建設計画について、2026年度から用地の調査などに入る見通しを明らかにした。これまでに放水路本体や道路、樋門などの詳細設計を終えて、近く工事全体の施工計画を検討するための調査も始まるなど建設への動きが本格化している。
鳥取市福部町を流れる塩見川の改修は、浸水常襲地帯である福部駅前周辺を中心にした整備が本格化している。放水路については、箭渓川の流下能力を向上させるため上流側600メートルに新たな河道を設置する計画で、エリア内にある県道池谷福部停車場線の一部区間を改良するほか、既存の市道が利用できなくなるため新たな道路を新設する。
このうち橋梁整備は、橋長20メートル程度の県道橋(幅員10メートル)と橋長15メートルの市道橋を新設。また、県道鳥取福部線を起点とする市道も南側と北側の2カ所に設置する。さらに、県道福部鳥取線についても嵩上げなどの改良が必要になる。こうした工事の詳細設計も終えており、同事務所では来年度に取り組む用地調査の準備も開始している。
箭渓川放水路の建設予定地(鳥取市福部町)
金属片接触で電食進行/配水管破損の原因推定/米子市上下水道局
米子市上下水道局は、同市東町で2月26日に発生した配水管破損事故について、市議会都市経済委員会で原因の推定を報告した。埋設土中の金属片が管に接触し、電位差による腐食(電食)が進行して管に孔が生じた可能性があるとした。
事故は同日早朝、同町の市道歩道部で発生。口径200ミリのダクタイル鋳鉄管の直管部に損傷が生じ、歩道が陥没した。断水は3戸で、同日中に復旧している。
同局によると、破損箇所には小さな孔が確認され、金属片の接触による電食で徐々に腐食が進み、破損に至ったとみられる。見解についてはメーカーにも確認し、同様の認識を得ているという。
同管は1977年度の布設で、経過年数は約50年。耐用年数は60年程度と見込んでおり、「直ちに更新が必要な状態ではなかった」と説明。単純な経年劣化による破損ではないとの見方を強調した。
修繕は損傷が局所的だったことから、管の切断や更新は行わず、補修材を巻き付ける方法で対応。補修材は耐圧性能を有しているという。
一方で、現場はJR米子駅前周辺で、埋め戻し土の状態が良好でなかった可能性にも言及。掘削や埋め戻しの繰り返しに伴う異物混入など、埋設環境が影響した可能性もあるとし、施工状況の確認を進めるとともに、必要に応じて更新時期の見直しも検討する。
同様の破損は数年に1回程度の頻度で発生するごくまれな事例としつつ、今後は漏水調査の強化などにより早期発見と再発防止に努める方針。
2路線の計画を新規決定/南北線関連で知事協議へ/鳥取市
鳥取市都市計画審議会が24日、市役所本庁舎で開かれ、山陰近畿自動車道(鳥取―覚寺)(=南北線)の計画に伴うアクセス道路について、市道の新規決定および既存路線の変更を審議し、承認した。計5路線を対象に、位置付けや交差点計画の具体化を進める。
南北線は、5日に県都市計画審議会で本線の都市計画が審議され、計画全体図が固まった。これを受け市は、本線に接続するアクセス道路の整備に向け、市道の再編と交差点計画の具体化を進めている。
今回の審議では、新たにアクセス道として位置付ける市道の決定に加え、インターチェンジと既存道路を結ぶ平面交差点の新設や形状変更などを協議した。
対象は、新規決定が千代水幹線、嶋里仁線の2路線。変更が湖山商栄線、晩稲賀露線、千代水循環線の3路線の計5路線。
千代水幹線(千代水4丁目~同3丁目)は、市道湖山商栄線から国道9号に接続する路線で、延長330メートル、幅員13・5メートルの2車線。嶋里仁線(嶋~里仁)は、南北線と市道古海高住線を結び、延長670メートル、幅員12メートルの2車線となる。
一方、変更路線では、湖山商栄線が千代水幹線と(仮)千代水ICとの平面交差点新設に伴い道路区域を追加。千代水循環線は、千代水幹線との交差点新設に伴い重複区間を削除する。晩稲賀露線は、(仮)晩稲ICとの平面交差点新設に伴い線形を見直す。
このほか委員から、縦覧で用地買収や補償に関する意見が寄せられたことに触れ「円滑な事業進行に向け、必要な用地買収の規模を早急に把握し、補償内容や代替地の精査を」と意見があがった。
今後は4月中旬に県知事協議を行い、5月中旬の都市計画決定を見込む。南北線整備に向け、アクセス機能の具体化が一段と進む見通しだ。
新規決定した千代水幹線(千代水4丁目~同3丁目)
南北線と市道古海高住線を結ぶ嶋里仁線(嶋~里仁)
県土整備部/1月6日地震被害/宇代地区に災関事業が採択/巨石除去に2億円決定
1月6日の地震で落石があった伯耆町宇代地区の斜面対策に「災害関連緊急治山事業」の採択が決まった。事業費は2億円。今後、県土整備部は斜面に残された巨石の除去に取り組む。
島根県東部を震源地とする地震により、斜面の中腹から落石が発生し、真下を走る町道溝口宇代線が通行止めになった。
落石発生源は高さ60~70メートルの斜面で、依然として不安定な巨石が多数確認されている。同部は、巨石を除去後、法面保護工までの対策計画をまとめており、今月11日、林野庁に対して国庫補助の災関事業を申請していた。
同部治山砂防課によると、災関事業は単年度事業のため、先行して26年度から巨石の除去に取り掛かり、翌27年度以降は通常の治山事業により法面対策を進める。
採択された災関事業では、落石予防工として無人バックホウを使用して巨石452・3立方メートルを破砕し、運搬処分。合わせて、町道部は仮設防護柵、大型土のうを設置して保護する。
また、町道に落下した巨石の除去は、今月11日の災害査定で復旧費230万円が認められている。