県土整備部/「一の沢橋」撤去工、7月に/工事費4億規模はJVか
雪崩に巻き込まれ、破損した主要地方道倉吉江府溝口線「一の沢橋」(江府町吉原地内)について、県土整備部はPC上部工の撤去工事を7月初旬に公告する。工事費は4億円規模。2社JVを軸として、月末にかけて発注方法を詰める。
所管する米子県土局から15日までに撤去工事の設計図書が届いた。
一の沢橋は昨年3月に発生した大規模な雪崩によって被災し、上部工の左岸側にずれが生じるなどして破損した。橋のタイプは「単純PCコンポ橋」で橋長40・9メートル。
同部技術企画課によると、撤去にあたってはエレクションガーダーと呼ばれる架設を主桁上に築き、桁を小分けに切断してクレーンで吊るし移動させる。
工期は来年12月までで、年内を撤去用架設桁の準備期間に充て、来春の雪解け以降に着工する。
PC橋の撤去工事は珍しく、発注工種は「土木一般」となりそう。工事規模から2社JVが有力で、同部は今後、代表者に求める工事実績の中身を慎重に検討。7月初めに工事公告して、早ければ同月内に開札する。
木下支部長を再任/県建築士会西部
県建築士会西部支部(木下俊哉支部長)は12日、米子市明治町の米子ワシントンホテルプラザで通常総会を開き、2026年度事業計画などを承認するとともに、任期満了に伴う役員改選で木下支部長(木下俊哉設計事務所)=写真=の再任を決めた。
26年度事業計画では、講習会や視察見学会、親睦球技大会の開催など9項目に取り組む。地域貢献活動では、加茂川の清掃や米子城跡のライトアップ事業などを予定している。
役員改選では、木下支部長の4期目の続投を決めたほか、副支部長の伊藤玉一氏(平設計)、高田誠一郎氏(桑本建築設計事務所)、増井幸一氏(美保テクノス)、幹事長の村社泰則氏(白兎設計事務所)の再任も決定。
また、新たに寿鉄工(米子市夜見町)とIWAKEN(同市河崎)の2社が入会したことも報告された。
総会後の懇親会で木下支部長は、1月6日の島根県東部を震源とする地震で県西部にも被害が及んだことに言及し、「われわれ建築士も安心安全なまちづくりに心を配ってまいりたい」と述べ、地域に根差した活動への決意を新たにした。
来賓の伊木隆司米子市長は、地震について「規模の割には建物の被害が少なかった印象を持っている」と振り返り、「日頃から建築士の皆さんが耐震診断や耐震補強の設計に地道に取り組んでこられた積み重ねがあったからこそだと思う」と感謝。
その上で、今後も公共建築物の整備が続くことを踏まえ、「これからも地域で活躍していただきたい」と期待を寄せた。
乾杯の発声は浜田一哉県議会副議長が務め、祝宴では出席者が業界の近況を語り合いながら親睦を深めた。
大畑急傾斜など6件/鳥取県土整備事務所
県鳥取県土整備事務は大畑地区急傾斜地崩壊対策工事など6件の調達条件を決めた。17日に公告。
※7月3日開札
◆曳田川砂防メンテナンス工事「測量設計業務委託」=鳥取市河原町北村=簡便型。土木関係コン。履行期間215日間
◆県道高路古海線(村中橋2)外橋梁補修工事「調査設計業務委託」(補助橋補修)=鳥取市中村外=地域密着型。土木関係コン。履行期間150日間
※7月7日開札
◆山陰近畿道(南北線)ICアクセス道路検討業務委託=鳥取県土整備事務所管内=制限付き一般。土木関係コン(JV)。履行期間27年3月15日
◆河本地区地すべり防止工事「地質調査業務委託(電気探査)」=鳥取市佐治町河本=制限付き一般。地質調査業務。工期210日間
※7月10日開札
◆県道鳥取鹿野倉吉線(高住~良田工区)改良工事(15工区)(交付金改良)=鳥取市良田=簡易評価型。土木A級。工期197日間
◆大畑地区急傾斜地崩壊対策工事=鳥取市大畑=簡易評価型。アンカー工。工期215日間
名称や事業計画協議/技士会女性技術者
県土木施工管理技士会(森山和則会長)のとっとり女性技術者のつどいが12日、倉吉市で開かれ、今年度の事業計画や名称などを協議した=写真。
会には各地区の女性技術者や事務局など14人が出席。会の名称については、会員から提案のあった15候補から絞り込む。また、交流会を秋ごろに開催する予定で、第1部では講師を招いた講演会、第2部はグループディスカッションを計画。このほか、現場見学会や県土整備部測量競技会への参加などが案として盛り込まれた。
その後の意見交換では、交流会の参加者を増やすためにCPDSの点数を付けられないか、会員外の参加も認めてはどうか、などの声が上がった。また、現場見学会については、現場事務所やトイレの配置など現場以外の部分も見て参考にしたいとの意見もあった。
道路改良費など計上/倉吉市6月補正
倉吉市の6月定例議会が15日開会し、市が市道西倉吉北野線道路の改良工事費などを盛り込んだ総額1億2914万4000円の一般会計補正予算案などを提出した。会期は7月2日まで。
補正は、西倉吉北野線道路の改良工事費5000万円、市道和田東町井手畑線側溝改良工事費307万8000円を計上。
JR倉吉駅北口市管理地(12街区内)に高速バス東京便バス停を整備する工事費に670万5000円、同市上神の市有墓地の法面修繕に向けた測量設計委託料436万6000円も予算化した。
市下水道事業会計の補正予算案も提出し、農業集落排水処理施設の維持管理適正化計画の策定委託料1200万円を増額する。
中地協/第32回技術講演会/「多様性」テーマに技術発表/地質調査業の未来創造
中国地質調査業協会(小谷裕司理事長)の第32回技術講演会が12日、鳥取市のとりぎん文化会館を会場に開かれた(=写真)。開会あいさつで、小谷理事長は「地質調査は、事業リスク低減への投資であることを肝に銘じ、これからの調査業がどうあるべきか講演会を通じて活発な議論を」と呼び掛けた。
今回のテーマは「多様性とジェンダーレスが拓く地盤技術者の未来」。
会場には中国5県から技術者約260人が詰めかけ、ウェブを含む約580人が参加し、多様な人材が調和することが質の高い技術につながることを学んだ。
技術発表者10人のうち女性は7人で、ウエスコの吉永育美さんは「GISを用いた路面下空洞調査計画の策定」について発表。吉永さんは一度業界を離れるも、異業種を経験して復帰。職人の勘と経験は、データ化によって性別や体力の壁を打ち破れると訴え、「脱経験依存」を唱えた。
そして「異職種や子育てといった異なるライフステージの経験が、バランスのとれた柔軟な判断に結び付く」とし、「寄り道がマイナスではなかった」と語った。
エスジーズの赤井伸江さんは「身体的性差と社会的性差の関係を考える(7割5分の法則)」と題して講演。アイコンヤマトの池谷有希さんは、自ら判断し、行動する主体性を持った働き方について持論を述べた。
また、特別講演があり、元県土整備部次長で、鳥取県男女協働未来創造本部長の山本雅美さんが「男女協働が拓く鳥取の未来」をテーマに県の政策を説明した。