県土整備部/上期執行目標70%に設定/事業費減に懸念も切れ目なく
県土整備部は、26年度上半期(9月末)の執行目標を70%に定めた。同部では各事務所、局が発注工種、ランクにバランスよく執行する形になるとし、ここ数年続く目標数値70%を踏襲する。
国交省関係の26年度予算を巡っては、25年度補正と連動させ切れ目なく執行し、施策効果の早期発現を目指すとされている。
同部当初予算は、国認証ベースで近年にない落ち込みとなっている。同部は今後の国補正を想定し、「受け皿」を用意しながら計画的な予算執行に努めたいとしている。
また、翌年度予算を先食いするゼロ県債を今年度も積極的に活用し、「発注の平準化」にも力を入れる。
同部は、国認証を踏まえた6月補正後の26年度予算について「まだ、議会側に示していない」(技術企画課)として明らかにしていない。ただ、同部幹部によると、事務費を除いた工事費、委託費、補償費の合計は296億円と説明。前年度(314億円)に比べて18億円程度の大幅減となりそう。
近年の上半期実績は、25年度78・3%、24年度73・7%、23年度72・8%で推移している。
新会長に井木寅雄氏/中部土木技士会
県中部土木施工管理技士会(難波誠会長)は、2026年度定時総会を中部建設会館で開いた。26年度事業計画などを原案通り承認し、役員改選では井木寅雄氏(井木組)=写真=が新会長に選ばれ、「時代の変化に柔軟に対応できる団体となるよう努めていく」と意気込んだ。
総会の冒頭で難波会長が「自然災害が頻発、激甚化する現代において、これから先長きにわたって利用される社会基盤を作っている我々の使命は益々重要になる。今後も会員一丸となって社会の発展のために貢献していきたい」とあいさつ。
議事では、難波会長が議長を務め、25年度収支決算、26年度事業計画などを原案通り承認した。
新役員は次の通り。(敬称略)
▼会長=井木寅雄(井木組)
▼副会長=高力久美(高野組)、川瀬光知夫(若松組)、小椋知章(オグラ建設)
▼理事=渡邉真一(重道組)、山本徹志(クラエー)、松本公明(井中組)、和田見豊(共栄組)、加登脇孝彦(加登脇建設)、中村真吾(前嶋組)、中江雅文(中江組)、高塚善順(馬野建設)、山本清司(伊藤建設)、清水春彦(チュウブ)、種子善之(ヘイセイ)、中口雄志郎(晃進)、岡本法康(打吹建設)、青木勇人(井木組)、北窓靖典(井中組)、重道伊織(重道組)、西尾敏行(馬野建設)
▼監事=生田仁志(高野組)、福井幸司(福井土建)、伊藤陽一(北和)
1.6億円の山切工を公告/陸上中央線の落石対策/鳥取県土
県鳥取県土整備事務所は2年余りにわたって通行できない状態が続いている岩美町の町道陸上中央線(=写真)について、近く法面の掘削などを中心にした約1億6000万円の土木工事を公告する。24年6月から県が代行しての抜本的な落石対策に向けた調査や設計に続いて、今春からは仮設の工事も始まっており、同事務所計画調査課では「今年度中には片側の通行が可能になるよう落石対策工事を進める」と話している。
同線は国立公園内を海岸沿いに走る岩美町が管理する道路で、海岸から同町陸上地区を経て兵庫県境へ向かう。このうち、険しい山腹と海岸に挟まれた西側の区間で落石被害が相次ぎ、300メートル以上の区間で通行できない状態が長く続いており、地元からは早期の整備が要望されている。
同事務所では2年前から擁壁工や巨石の固定工、法面工、落石防護柵などの整備を想定した調査に着手。国立公園内での工事になるため関係機関と調整しながら具体的な工法を検討。昨年度後半からは保安林の解除申請に向けた調査や大掛かりな仮設工事も発注している。近く公告する工事は延長153メートルの区間を対象にした3800立方メートルの山切りが中心になるほか、仮設の排水施設、防護柵なども盛り込んでおり、工期は来年3月末。近く土木A級を条件に公告する。
中東情勢で業界は厳しい状況/日本塗装工業会が県に緊急要望/工期や発注計画などを求める
日本塗装工業会鳥取県支部(牧田浩支部長)は15日、県庁議会棟で県に対し、塗料や溶剤などの供給不足と価格高騰を踏まえた支援を求める要望活動を行った。中東情勢の緊迫化を背景に、塗装業界では資材調達が不安定化しており、県内業界の厳しい現状を訴えた。
牧田支部長は「今日の見積もりはできても、1週間後の価格提示は難しい状況」と説明。特にシンナー類は供給が逼迫しており、これまで主流だった16リットル缶の製品が入手困難となり、現在は4リットル缶での供給が中心に。価格も従来の約4倍に上昇しているという。橋梁塗装や建築塗装で使用するさび止め塗料、防水系下塗り材も不足が続き、一般さび止めから鉛クロムフリー製品への切り替えが進む一方、代替品も慢性的に不足。二液型塗料についても硬化剤の製造停滞が影響しているとした。
こうした状況を踏まえ、同支部は県に対し「なぜ施工業者まで資材が届かないのか、流通の目詰まりを国などへ調査・要望してほしい」と求めた。このほか、工事の早期発注や十分な工期確保、資材調達遅延に伴う工期延長への柔軟対応を要請。また、コロナ禍で実施されたゼロ金利融資や持続化給付金のような中小企業向け支援策の創設も訴えた。
これに対し県側は、技術企画課の中口寛氏が「塗料は建設現場に重要な材料と認識している」と説明。4月16日には国に対しても要望を実施したことを報告し、「今後も逐次、国へ要望していきたい」と述べた。また、国土交通省からは「ナフサ不足が背景にあるが、調達先を米国やオーストラリアなどへ分散する」との説明を受けていることも紹介。公共事業については、営繕・土木とも計画通り発注する考えを示した。
さらに県は、価格変動に伴う単価改定や資材調達遅延時の工期延伸について「契約約款のスライド条項に基づき、協議の上で臨機応変に対応したい」とし、要望内容を出先機関にも共有する。
塗装工業会側からは「設計時に色彩を決めてもらうことで、より安定的に計画を立てやすくなる」との意見も出され、他県での事例も紹介した。
牧田支部長(奥)が県に要望書を手渡す
米子市/湊山公園に眺望空間や広場/市民意見反映し基本設計案
米子市は、湊山公園リニューアル事業の基本設計案をまとめた。中海を望む眺望空間や約5000平方メートルの芝生広場、大型遊具などを整備する内容=写真=で、市民ワークショップで出た意見も反映した。今年7月以降、実施設計に取り掛かり、27年度以降の工事着手を目指す。15日の市議会都市経済委員会で報告した。
市都市整備課によると、基本コンセプトは「桜咲く湖岸景観が続く、ひらかれた憩いの場の創造」。「心の癒やしを与えてくれる空間」「世代をつなぐ日常とイベントが調和した空間」「周辺の自然景観、歴史資源を活かした空間」の3点を柱に据えた。
整備計画では、中海を望む既存東屋周辺を「眺望ゾーン」と位置付け、高木の適正配置や園路整備により視認性・アクセス性を向上。ワークショップで出た「ランドマークづくり」などの意見を踏まえ、中海を望むブランコも新設する。
また、鳥取大医学部付属病院への提供予定地に代わる機能として、約5000平方メートルの芝生広場を確保。既存樹木を生かした休憩空間を設けるほか、護岸側の一部をかさ上げし、イベント時にはステージ利用も可能な多目的広場として整備する。「子どもの遊び場」や「若者の利用」などの意見も反映した。
子どもの遊び場では、医大提供地から遊具を移設するほか、既存の「猿が島」をランドマークとして活用しながら大型遊具を新設。築山整備なども行い、遊び場機能の充実を図る。
園路は、駐車場側入口から中央園路を幅員8メートルで整備し、園路沿いに桜を移植することで新たな景観形成につなげる。夜間利用を想定した照明も設置。このほか、点字ブロック設置や縦断勾配5%以下とするなど、ユニバーサルデザインに配慮した整備内容とした。
病院再整備に伴う公園区域変更では、鳥取大医学部付属病院への提供面積約1・3ヘクタールを都市公園区域から廃止する。これに伴い、公園全体の面積は現在の28・5ヘクタールから27・2ヘクタールとなる。
市は今後、住民説明会や都市計画審議会での手続きを経て、26年度末の医大提供用地売買契約締結を目指す。
米子市上下水道局/26年度優良工事を決定/7現場で6社が受賞
米子市上下水道局は2026年度優良建設工事の対象を決め、5部門の7工事6社を選出した。成績が80点以上の工事から、同局優良工事認定審査委員会が審議して絞り込んだ。管路工事(口径450ミリ以上)、土木工事、建築工事部門は該当がなかった。
24年度に新設した若手優良技術者表彰の対象には、(老)和田町(有)竹谷保険事務所付近配水管布設替工事を手掛けた三徳興産の林雄志郎氏を選出。
若手表彰は、業界の高年齢化が進む中、若手技術者のモチベーション向上のため、米子管工事業協同組合の要望を踏まえ、40歳未満の技術者を対象に創設した経緯がある。
表彰式は19日に同局で開く。優良工事の概要は次の通り。
※管路工事(口径150ミリ以上400ミリ以下)部門
▼防衛補助事業境港市幸神町配水管布設替工事(4工区)=曽我工業
※管路工事(口径75ミリ以上100ミリ以下)部門
▼重要施設耐震化事業米子アリーナ付近配水管布設替工事(1工区)=曽我工業
※管路工事(口径50ミリ以下)部門
▼(老)上福原ECC上福原南付近配水管布設替工事=うるわし興業
▼(老)大篠津町本池アパート付近配水管布設替工事=シンセイ
▼富益町黒見モータース付近配水管布設替工事=大幸設備工業
※電気設備工事部門
▼戸上水源地電気設備更新事業監視カメラ更新工事=寿通信工業
※機械設備工事部門
▼戸上水源地電気設備更新事業取水井洗浄及び取水ポンプ取替工事=三徳興産