空港線設計を27年度から/境港市と意見交換/米子県土
県米子県土整備局と境港市、境港管理組合の3者が10日、市内で意見交換会を開き、局や組合が進める整備事業について協議した=写真=。米子県土は、県道米子空港線佐斐神町工区について、2027年度に交差点改良に向けた設計に取り掛かる方針を示した。
局が市内で計画、実施中の事業は道路、漁港の計7件。
県道渡余子停車場線渡町工区は、渡公民館前交差点近くの工事を進めており、27年度以降は大根島交差点近くの用地補償を経て、進捗を図ると説明。
米子空港線佐斐神町工区は、市下水道センター近くの交差点一帯の視界改善のため、線形を見直すことにしており、27年度に設計に着手し、工事を進めたいとした。
境漁港で漁船の大型化に対応するため、水深マイナス4・5メートル区間の一部を、マイナス7・0メートルに増深する工事については、地質調査、基本設計を進めており、27年度から工事に入る予定という。
市は、米子・境港間高規格道路に係る道路ネットワーク検討▼県が管理する道路の舗装修繕▼道路植栽の低木の管理▼道路上での車両事故の対応▼公園、所管施設への監視カメラの設置、運営に関する基準▼中野町の承水路▼境港市下水道センターにストックされた工事残土―の7議題を提案、協議。
舗装修繕は、市役所前の県道米子境港線などで、県土側は劣化が認められるとして、予算確保に努め、補修を検討すると回答。
中野町の承水路は、進捗を尋ねる内容で、境港管理組合が、軟弱地盤への対応などで調整したため、完成時期は当初の27年度から、28年度になるとの見通しを示した。意見交換会には、局から西村克則局長、組合から永田茂雄次長ら、市からは船越督史建設部長らが出席。
日本技術士会/技術者の倫理を伝える/鳥大で土木学ぶ学生に
日本技術士会県支部(平尾繁和支部長)は、鳥取大学社会システム土木系学科の倫理学講座に講師として招かれた。鳥取大からは10年以上にわたって講演を依頼されており、今年も同支部に所属する3人の技術士が技術者としての倫理に対する姿勢などについての思いを学生に伝えた。(=写真)
講演には倫理学の講座を聴講する約140人の学生が参加。技術士としての経験に基づく建設コンサルタントの役割や業務で直面した倫理上の課題などをわかりやすく解説した。講演では西尾尚さん(アサヒコンサルタント)が「建設コンサルタントについて」。西谷技術コンサルタントの中井貴彬さんが「土質・地質分野の事例紹介」。シンワ技研コンサルタントの吉田航一郎さんが「構造物の設計と維持管理」をテーマに説明。3人は技術者の倫理について、設計ミスや地質調査の断面作成、若手技術者の不足、チェックや指導の補足といった事例を交えながら「技術者としての必要な資質とは何か」を伝えた。
平尾支部長は「学生からは多くの質問も出るなど、熱心に聴講していた。今後も技術士の認知向上とスキルアップに向けて、積極的な対外活動に取り組む」。伊藤徹名誉支部長は「技術者は優れた成果を創出するための能力を身に着けること。若い人には技術者の倫理とは何かをよく考えてほしい」と話していた。
国道482号改良など要望/八頭町と八頭県土が懇談
八頭町と県八頭県土整備事務所の意見交換会がこのほど、八頭町役場で開かれ、国道482号未改良区間の早期開通や、八頭町が今年度から着手した立地適正化計画の内容などについて意見を交わした(=写真)。
会の冒頭で矢部啓祐八頭町長は「県土整備事務所としっかり連携を取るように吉田前町長から引継ぎを受けている。災害復旧や道路、除雪などについて議論が交わせたら」とあいさつした。
町は、国道482号の未改良区間(同町日下部~船岡殿)や県道津山智頭八東線の事業休止区間(八河谷・佐崎工区)について早期事業化を要求。「道路の整備が災害対策につながり、また観光施設を結んだ連携も可能になる」と説明した。これに対し県は国道482号で約20億円、八河谷・佐崎工区では100億円以上の全体事業費が見込まれるとし、「事業化には整備効果や費用対効果などが課題。観光ルートの創設など町からのさらなる後押しや周辺地域との連携が必要」と返答した。
また、同町が今年度から着手した立地適正化計画の策定業務について説明。町は「JR因美線郡家駅、若桜鉄道丹比駅、因幡船岡駅の周辺を将来居住区域に検討を進めている」とし、27年度末までの策定を目指すとした。
このほか町は工事の進捗状況について確認。大隼橋(八頭町福井)の架け替え工事について、県は既設橋のPCB除去などが発生した事から遅延が生じているとし、予定していた2028年度よりも完成が遅れる見込みを示した。
意見交換会には矢部町長や森所長ら18人が出席した。
倉吉市/優良建設施工者に6社/31日に表彰式
倉吉市は2026年度の優良建設施工者の対象者を決めた。6社を選んでおり、表彰式は31日に駄経寺町の倉吉交流プラザで開く。
25年度に完成した工事が対象で、検査評定値が特に優良として表彰する「第1号表彰」に6社を選定。政策推進上の重要性の観点で優良として、発注課から推薦があった業者を表彰する「第2号表彰」は、対象がなかった。
受賞者は次の通り。
※土木部門=▽重道組▽河野建設▽東伯建設
※管部門=中海工業
※舗装部門=井中組
※塗装部門=三洋塗装工業
建協土木委員会/概数発注の改善など要望へ/国、県への提出議題協議
県建設業協会の土木委員会(中尾仁委員長)は、第1回委員会を倉吉市内で開き、今年度に国と県にそれぞれ要望する議題内容を検討した。国交省に対しては、概数発注工事の指示について改善を求める。
県建協では今後、中国地整に9月、県に対しては8月に各議題を提出して意見を交わす。
直轄工事の概数発注を巡っては、指示時期の順守を求める。施工条件に詳細の指示時期が示されているものの、予定よりも2カ月程度遅れた現場があったとし、契約後、長期にわたる場合は一時中止をかけるなどの措置を要望する。
橋梁補修では、着工前の現地確認で設計内容を超えた損傷があり、再調査によって工期内の施工が困難になった事例を取り上げ、事前調査の適切な実施を要請する。
一方、県に対しては道路維持工事で作業日報と月報が重複する内容になっており、不必要な書類の廃止を要望。また、道路維持管理システムを使ってやり取りした「指示・報告」については、完成書類から省くよう提案する。
このほか直轄工事の実績に使用できる県の工事成績の取り扱いについては、総務・経営委員会で協議することになった。入札にかかわることであり、県の評定点に上限値の設定など補正を求めるかどうか話し合う。
西部総合と西部建協/合冊やA・B混合発注で対応/入札不調対策で意見交換
県西部総合事務所と県西部建設業協会(舩越秀志会長)が8日、米子市内で意見交換会を開き、土木A級で続く入札不調対策について議論を交わした。事務所側は、合冊発注やA、B級混合での再公告といった案を提示し、落札につなげる意向を示した。
歩道設置工事で頻発しており、同事務所米子県土整備局は、前年度の繰り越し予算を充てているため、不調が続くと場合によっては予算を返さないといけなくなると説明。
解決案として、経費率の良い橋梁補修工事と合冊し、受注意欲を高めたいとした。一方、協会側は、発注工種の変更や、総合評価における地域貢献、難工事指定による加点要素を取り入れるなどのアイデアを示しつつ、2026年度の発注計画で土木B級が少ないことを踏まえ、B級も対象とする工事となるよう要望した。
西村克則局長は意見を踏まえ、合冊やA、B級混合での発注を進めると説明。
具体的には、県道米子丸山線(河岡2工区)歩道設置工事に、東谷川橋と旭橋の橋梁補修工事を合冊し、A、B級混合で。
県道米子丸山線(下新印2工区)歩道設置工事に伯耆橋の橋梁補修工事、国道180号(法勝寺工区)歩道設置工事に加茂大橋の橋梁補修工事を加えるという。概算工事費はそれぞれ9000万円、1億6000万円、1億5000万円規模に膨らむ。
意見交換会ではこのほか、調査基準価格の見直し▼契約後の金入り設計書の公表▼道路上部、法面からの支障木▼物価高騰への対応、資材供給安定―の4項目で要望。
金入り設計書の公表は、時期が遅かったり公表されないなど、発注事務所ごとにバラツキがあるとし、契約後の早期の公表を要望。県土側は、一部の工事で指摘の通り、遅かったり、公表されていないものがあったと陳謝。県の要綱に基づき、チェック体制を構築し、速やかに公表するよう徹底すると応じた。意見交換会には、西部総合から西村局長ら11人、協会から舩越会長ら11人が出席。