コラム
みちしるべ
2017-02-06
夢は現(うつつ)か幻か。バーチャルリアリティー(仮想現実)の世界がどんどん広がっている。インターネット(ウェブ)の普及で、目に見えないクモの巣のように張めぐらされた情報網が世の中を席巻する▼現金を必要としない電子マネーが現実のものとなり、法定の通貨でない仮想通貨(バーチャルカレンシー)が瞬く間に横行。そのセキュリティが社会問題となっている▼目に見えないところで情報や金が飛び交う。情報は金なりの時代。また、人工知能(AI)の日進月歩の進化は、働き方を大きく変えようとしている▼この動きに敏感に反応したのが銀行で、早くも大規模なリストラクチャリング(経営の再構築)が始まろうとしている。現のこのような変化(激変)を進化論のダーウィンはどう思うのだろうか。
みちしるべ
2017-02-05
長い間、整備されないままになってる都市計画道路が廃止されつつある。宙ぶらりんの状態が解消され、ホッとする沿線住民も少なくない。現実に即した措置とはいえ、当時期待されていた結果、地域の発展がなかったと考えると一抹の寂しさも感じる▼都市計画に光が当たった時代があった。計画が進んでいれば、今ごろ日本全国に整然とした効率的な街が沢山存在しているはず。大空襲や多くの災害など、リセットする機会はあっても、自然に発展した街が多い▼計画に無理があるのか、長期的な展望に立った整備が向いていないのか。雑然とした街なみ、自然景観や樹木の形などもよく観察すれば、ある種の法則、統一性が感じられる。直線的でない柔軟な都市を構想するのも面白い。
みちしるべ
2017-02-02
寒波による水道管の凍結が全国でニュースになっている。鳥取市でも1月12日から15日にかけて82件、24日から29日にかけて71件の水道管凍結・破裂等が発生した▼こうしたトラブルに対応するのは地元の建設業者だ。担当する業者からは「同時に何件も依頼されると手が回らない。昼食抜きで10時まで作業をしたこともある」「宅内配管の場合、個人の負担になるため、料金の請求や集金に手間がかかることもある」など苦労話を伺った▼大災害が発生すれば建設業者の重要性が再認識されることもある。しかし年間を通して、昼夜を問わず小さなトラブルにも対応していることはあまり知られていない。建設業は、こうして日ごろから国民の生活を支えていることを改めて感じた。
みちしるべ
2017-02-01
平成30年も早いもので今日から2月。「平成」と書いたが、この元号も、昨年12月の閣議で来年4月30日に天皇陛下がご退位され、5月1日に新天皇が即位され、新元号となることが決まった▼そういうことから考えると「今年は変化に備える年」と言えるかも知れない。元号のこと、来年10月から消費税も10%に引き上げられるし▼県内の建設業界も跡継ぎの問題など事業継承の難しさを感じさせる。そいう中、県内、県外の建設業者同士のM&Aもあった。また、ここ数年のうちに社長交代が予想されている企業も少なからずあり、業界も一つの過渡期を迎えた感がある▼どんな変化にも対応できる、足腰の強い企業、また、それを力に変えられるそんな企業になれるよう備える年としたい。