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コラム

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みちしるべ

2018-10-04
「昔は、災害は忘れたころにやってくると言われていたが、今は忘れないうちに次の災害がやってくる」。8月に開かれた技士会と鳥取河川国道事務所の意見交換会での影井一清東部技士会長のあいさつが印象に残っている。自然災害が大型化し頻発していることは誰もが実感しているだろう▼自然災害で被災した公共施設を修復することも建設業の重要な役割だ。しかし大きな災害が発生し、一度に多くの工事が発注されれば手が回らなくなる。すでに入札中止になる事態もあり、復旧を被災カ所の復旧を迅速に進めるためには工夫の余地がありそうだ▼自然災害は、県内の建設業者の都合など考えてはくれない。ここは発注者と業界が協力して乗り切っていかなければならない。(鷹)

みちしるべ

2018-10-03
米子市内町の下水道部に隣接する湊山公園。公園内の中海護岸で釣竿を持った小学生に出会った。「ゴズは釣れましたか」と聞くと「はい」との返事。ゴズとは正式には「ハゼ」という魚で少しグロテスクな姿▼「ゴズ釣り」は、この地域の秋の風物詩といってもよい。家族、友達などと秋の1日、釣りを楽しんだりしたものだ。以前はお世辞にも綺麗な水とは言えなかったが、近年では透明度が増してきた▼これも湖周辺での各自治体による下水道整備などで生活汚水の流入が減ったことや湖底のヘドロ除去などの環境整備のお陰だろう▼米子市は下水道整備が遅れている弓浜部で住調査を行った。下水道、合併処理浄化槽で約8割が整備した方がよいと答えた。秋の欠かせない楽しみのためにも早期整備をお願いしたい。(鵲)

みちしるべ

2018-10-02
週休2日工事の拡大に向け、県は10日以降の調達から試行要領を改定。国交省にならって経費を上乗せする。また、4週8休でなくても6休を取れれば経費をみる▼日給月給で現場に入る下請けを含め休みを取るにはどうすべきか。課題点を明確にするためにも、県は「とりあえず試行に手を挙げて」と呼び掛ける▼一方、ほんの僅かなことでも受注者側は利益に敏感だ。調査基準が予定価格の92%程度としていた県の当初説明が違うと噛み付いた。実際は91%台が大半だった。県は92%程度になるよう改めて算定式を見直す。11月ごろからだという▼働き方改革や生産性向上…頭じゃわかっているけれど。業界は日々、足元の経営に追われる。まずは経営の安定があって、はじめてこれらの課題に目は向けられる。(鷲)

みちしるべ

2018-10-01
日本が世界に誇る四季。その日本の春夏秋冬を満喫しに訪日する外国人。その数は年々、増加。県内にも鳥取砂丘をはじめ各所に数多くが訪れる▼それに水を差すのが災害。観光地にとっては「風評被害」も甚大な被害をもたらす。一昨年10月の鳥取県中部地震もそうだった。今年7月の西日本豪雨でもやはり風評被害も▼甚大な被害が出た所からは離れている真庭市・湯原温泉。大雨ではなかったが、風評被害で客足が遠のいた。9月の北海道胆振東部地震でも、震源地から遠く離れた函館市も風評被害によって客が激減▼夏の猛暑も災害。春の嵐・夏の猛暑・秋の台風・冬の豪雪。こうみると、四季が「死季」に変わる?。災害でも頼りにされる建設業。しかし人手不足などから先行きが懸念されることもー。(雉)
 

みちしるべ

2018-09-28
台風24号が日本に接近している。今月4日、25年ぶりに非常に強い勢力を保ったまま上陸した台風21号は、西日本を中心に大きな被害をもたらした。記録的な高潮、防風による被害の爪痕は未だ癒えていない▼24号の勢力は21号並みで、東シナ海から北東に進路を変え、沖縄から北海道まで日本全体を縦断するルートが予測されている。このルートには見覚えがある。昨年日本を襲った台風18号だ▼台風18号は四国・九州を中心に河川を氾濫、市街地を冠水させた。鳥取県でも多くの施設が被災し、各業界が対応に追われた▼週末には上陸すると言われる今回の台風▼昨年の教訓を活かし、被害を最小限に食い止めるためには出来る限りの備えを確保しておくことだ。何か起こってからでは遅い(鶴)

みちしるべ

2018-09-27
10月1日からの1週間を全国労働衛生週間とし、労働衛生への国民の意識を高め、積極的に健康づくりに取り組む週間が始まる▼危険と隣り合わせの建設業において、労働災害の問題はついて回る。東南アジアのラオスで韓国の業者が施工中のダムが決壊し、多数の死者や行方不明者を出す事故が発生した。この業者は当初の計画よりも工期を5カ月短縮するとして落札した。ラオス側は「低水準の建設が事故の原因」とし、韓国に補償を求めている。これに対し施工業者は「大雨が原因」と主張している▼情報が少なく決壊の原因を特定することは難しいが、土木技術の集大成ともいえるダム事業で安全よりも工期や価格を優先したということであれば「天災」ではなく「人災」と言えるのかもしれない。(雛)

みちしるべ

2018-09-26
日本海側の海の玄関口として現在、境港外港竹内南地区で建設が進められている旅客施設の名称一般投票が10月21日までの日程で行われている。優秀賞に選ばれた7作品の中から最優秀賞を決める▼候補は「境港シードリームターミナル」「境夢みなとターミナル」「大山夢みなとターミナル」「夢みなと貨客ターミナル」「夢みなとターミナル」「夢みなとテラス」「境港竹内未来ターミナル」の7点▼2020年春に完成予定の旅客施設はCIQエリア、待合エリア、事務室・会議室スペース、屋上には送迎デッキを備え、フェリーやRORO船、クルーズ客船などの発着に対応する▼米子鬼太郎空港や鳥取コナン空港のようになってほしい。11月の境港管理組合60周年記念式典で投票結果は公表される。(鴉)
 

みちしるべ

2018-09-25
長く続いた猛暑だっただけに、朝、晩は本当に涼しくなった。9月もこの頃になると、日が暮れるのも駆け足で早くなる。海も、少し北寄りの風が吹くと一気に海の色は暗く、波も高くなる▼短いあいだに、大阪府北部地震、西日本豪雨、猛烈な風が吹き荒れた台風21号、北海道地震が発生。そして、猛暑も自然災害だ。ここまで日本列島を痛めつけなくてもよかろう▼しかし、この時期は秋雨前線が活発になるし、台風のシーズンはまだ過ぎていない。ソフト・ハード面の防災対策は、少しも充実していないし、身近な地域を見ても対策が行き届かない場所は多くある▼とても難しいが、行政も個人も、想定外の災害を常に想定していなくてはいけない。見慣れた川や山は大丈夫か。改めて考える。(鷺)

みちしるべ

2018-09-20
次ぎ次ぎと襲ってくる自然災害。今夏も予想を超える大災害が日本列島を直撃した。台風時期の秋が終われば今度は豪雪災害が心配される。昨今の自然災害はもはや異常ではなく、恒常化している、と捉えていかなけらばならない状況だ▼先日、NHKの緊急災害討論で専門家による議論が展開されていた。その中で土木学会の前会長、大石久和氏は「米国・英国は倍増の予算を投入し国土保全に力を入れている」。災害列島の「日本だけは逆に予算を減少させてきた」。「命を守る施策に力を入れなければならない」と防災事業の優先性と推進性、重要性を説いた▼いつ・どこで・なにが・どのように発生するか分からない災害。100年、200年先を見据える国土保全対策を柱とした公共事業倍増施策が急がれる。(雀)

みちしるべ

2018-09-19
今年も三朝町は、国土交通省倉吉河川国道事務所や県中部総合事務所との合同要望会を開いた。この要望会は、地域の代表や住民が直接、行政にインフラ整備の実現を訴えかける非常に珍しい会合で、毎年のように除雪、急傾地対策、林道整備など様々な要望が挙がる▼地域のインフラ課題を一番熟知しているのは、その土地の住民。整備を怠れば、生命に直結する可能性もあることから、時には行政の対応に、厳しい意見が飛び交うこともある▼行政も住民の声を真摯に受け止め、現地を調査し、対策を練る。限られた予算の中で、優先順位をつけて効果的に事業を進めていくのは、非常に神経を使うだろう。しかし、その声を無視して、取り返しのつかない事故が起きることだけは避けなければならない。(鴨)
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