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コラム

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みちしるべ

2017-04-17
「おもてなし」。2020年に開催される東京オリンピックの誘致の際に話題となった日本のおもてなしの心。相手の心をわしづかみにするのも、ささやかな心遣いだったりする▼ところが、鳥取市の企業誘致の話になると、どうも、その「おもてなし」に首をかしげる向きも少なくない。雇用の創出に本当につながるのか。今の雇用情勢を考えれば、そこまで手厚い支援が必要か▼または、「(進出する企業を)しっかりと調査しているのか疑問だ」。金融関係者からはそんな声もある。また、人材を奪われる地元企業から不満の声もあるという▼地元建設業界からも「企業を誘致する際に地元企業を活用することをなぜ条件にできないか。あまりにも弱腰だ」。確かに、もっと、地元企業に対する「おもてなし」も必要では…。

みちしるべ

2017-04-16
 きょう4月16日はボーイズビーアンビシャスデー。1877年4月16日に札幌農学校のウィリアム・スミス・クラーク教頭がこの言葉を残して北海道を去ったことにちなむ▼「少年よ、大志を抱け」新卒者が入社するこの時期にぴったりな言葉だ。若手の育成が喫緊の課題になっている建設業界。若い力が活躍する場はいくらでもある▼一方で、若手が続かないという深刻な悩みもある。本紙のニューフェイスで紹介した新入社員の方が数年後もその会社で活躍していると嬉しいものだ▼クラーク博士の言葉の全文は「少年よ、この老人(私)のように大志を抱け」というものだ。目標になるベテラン技術者が残っているうちに若手を育成し、技術を継承していかなければならない。

みちしるべ

2017-04-12
 先日、ご近所の氏神様の春祭に出かけた。今年一年の豊作や家内安全を祈願した▼なにぶん田舎のことゆえ、集まった人は高齢者及びその予備軍がほとんどで、若者は少なく、子供は小学生が二人ほど。典型的な少子高齢化社会の縮図を見た。集まった大人達はこの行事をどう後世に伝えていくのか、真剣に考えないといけない、という声が出ていた▼建設業界もそうで、跡継ぎ問題、若手技術者の育成が大きな問題となっている。 「あそこの会社は誰が継ぐのか。M&Aの話しが活発だと聞いた」といった話を聞く機会も多くなってきた▼本紙では「ニューフェイス」 として新入社員を紹介しているが、若者たちが20年後、30年後もこの業界に身を置いてもらうためにも地道に働き方改革を進めて行くしかない。

みちしるべ

2017-04-11
 「協会に入っても何のメリットもない」-特に若い経営者に多い言いぐさだが、最近は現会員からもこうした声が出る。なるほど、日ごろの会社経営で会員だからといって優遇されるわけでもない▼だが、どうだろう。建設業の魅力アップにしても個々で取り組むよりも団体の方が世間に与えるインパクトは強い。役所への不満もそう。業界が求めていた最低制限価格の引き上げは、団体の意思表示によって役所を突き動かした▼迎えた春はこれからが総会シーズン。今年は役員改選がメインで、水面下では人事を巡り駆け引きが続く▼働き方改革など業界も変わろうとしている。結集した声を世に発信できるリーダーはいないか。差し迫った課題に立ち向かうにふさわしい人物を選びたい。

みちしるべ

2017-04-10
 世界に誇る日本の施工技術―。政治、行政の「腐敗ぶり」とは裏腹に、古くに建立された神社・仏閣、城郭など今も雄姿を遺す木造建築は、世界に誇る日本文化だ▼呼応するように左官工事に「しっくい塗り仕上げ」が復活へ。日本左官業組合連合会(長谷川哲義会長)が、自民党の左官業振興議員連盟(石破茂会長)を通じて国土交通省に要望▼同省は19年版公共建築工事標準仕様書で左官工事の項目に、「しっくい塗り仕上げ」を半世紀ぶりに復活させる方針。実現すればRC造など非木造を含む需要拡大が望める▼土木技術でも開通から30年を迎えた瀬戸大橋、開通から20年の明石海峡大橋とも世界に誇る最高の技術。無責任な政治家には現場で必死に働く技術者の「汗の一滴」でも飲ませたい。

みちしるべ

2017-04-09
 砂防に関する学問の進歩と土砂災害対策の発展、技術者の資質の向上を図り、土砂災害から国民の生命・財産や国土保全と社会の発展を目的に1951年に砂防学会が発足した▼会員は大学、行政、民間企業で働く2千人余。土砂災害発生のメカニズムや砂防の必要性などを調査・研究し、実際の対策に生かし、安全で豊かな国土づくりに貢献する様々な活動を行う▼2018年度砂防学会定時総会並びに研究発表会「鳥取大会」が5月16~18日、米子コンベンションセンターを主会場に開催される。砂防学会、鳥取大学、国土交通省、林野庁、県、建設コン協、県測協からなる実行委で昨年から進めてきた準備もいよいよ佳境▼目標は昨年の奈良大会、全国から千人を超す砂防技術者を迎える。

みちしるべ

2017-04-06
 真新しい制服やスーツ姿の若い人。そして、初心者マークの車をたくさん見かける季節になった。夢や期待とともに、新しい空気に戸惑うことも多かろう▼本紙が春の企画として掲載する「ニューフェイス」の取材も始まった。若い人からどんなコメントが出てくるのか、毎年楽しみにしている。入社したばかりのこの頃は、将来の夢と同時に戸惑うことも多かろう▼業界のある企業は、高校から入ってきた新人社員を4月から専門校に通学させる。企業の負担は大きいが、必要な知識や技能を身に着けてくるし、人材の確保にもつなげたい▼「将来は信頼される技術者に」と話すニューフェイスの夢が必ずかなうよう応援すると同時に、この業界で働くことへの誇りを持たせたい。

みちしるべ

2017-04-05
 JR米子駅前のホテル群、皆生温泉の旅館街など宿泊拠点都市を目指して来た米子市だが、伊木隆司市長はそれでは満足しない。「宿泊拠点都市としては、それなりの成果を収めて来たと考えるが、近年の近隣の観光地に次々と大型宿泊施設が出来た現状を見れば、もはや、宿泊拠点都市というコンセプトでは不十分」とする▼このところ口をついて出る言葉は「ナイトタイムエコノミー政策」。要は夜の消費を如何にして取り込むのか。夜間に楽しめる娯楽や飲食などがあれば、その延長上で宿泊に結び付くということらしい▼考えて見れば、その昔?山陰最大の歓楽街とされた米子市朝日町、夜の皆生温泉街の華やかぶりは今更のことだろう。それこそ昔むかし、我が建設業界の社長連のナイトタイムエコノミーの凄さも今更か…それだけ業界も華やかだったということだが…。

みちしるべ

2017-04-04
 鳥取市が1日から中核都市としてスタートした。人口20万人が中核市としの要件だが、特例都市だったことから中核市となった。中核市としての業務は産業廃棄物処理に関する業の許可や関係者への指導、浄化槽の保守点検業の登録、設置等の届け受理など、多くの事務権限が県から移譲され住民サービス向上がはかられる▼鳥取市は平成16年11月の市町村大合併で、山陰地区で初めて20万人都市になった。しかし、少子高齢化の時代背景から人口減少に歯止めがかからず、平成20年12月に20万人を、平成29年12月末には19万人を割り込み今年2月28日現在で18万9529人となった。特に、生産年齢人口が合併時の約13万人から11万人と、若者層を中心に減少が進んでいる▼街なかに若者が集い、行き交い、賑わう街づくり。20万人都市回復に向けて、市政2期目を担う深沢義彦市長の手腕に期待したい。

みちしるべ

2017-04-03
 桜の見頃がピークを迎える中、新年度がスタートした。春は出会いと別れの季節、これまで育った家を出て就職あるいは入学で多くの若者が新生活を始める▼2日にはいくつかの地元企業でも入社式が開かれた。多くの新入社員が式で耳にするのは「やりがい」や「挑戦」「社会貢献」といった言葉ではないだろうか。▼新設工事が減少傾向の中、維持や修繕工事が中心となってくる、そこに「やりがい」を見つけることは難しいかもしれない。橋や道路といった構造物を造ってこそ建設業の魅力だろう。しかし、維持や修繕も住民の安心・安全を支えていることを忘れてはならない▼本紙では「ニューフェイス」と称し、これから新入社員を紹介していく。彼ら、彼女らの目標に目を通し、初心を忘れずにしなければ。
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