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コラム

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みちしるべ

2023-08-07
 今やスマートフォンでも聞くことができるラジオ。日本では今から1925年に放送開始となり、その30年後、55年には現在のソニーが国産のトランジスタラジオを発売した▼小欄は取材や営業に向かう車中で、FMラジオを聞いている。FM放送の特質上、建物内や街中では比較的鮮明に聞こえるが、山間部に行くとノイズが入ってくる。AM放送は現象が逆転する▼ただ、どちらの放送も途切れてしまうのがトンネルだ。長さや交通量などによって再放送設備を設けているところもあるが、県東部のトンネルは、聞けるところと聞けないところが肌感覚で半々といったところだろうか▼災害発生時に情報を得る手段としてラジオが再注目されている。災害が多発する世の中。どこでもラジオが聞けるよう整備が急がれる。(隼)

みちしるべ

2023-08-04
 県内の学生は英語に苦手意識があるのか。中学3年生が実施した全国学力テストの結果が公表され、鳥取県は2回連続で英語の全国平均を大きく下回った。中央値を見ないとはっきりは言えないが、夏休み中の英語の勉強は高校受験の鍵になるだろう▼日本人には英語に苦手意識がある。日本語と比べると文の構成や、発音と綴りの違いなどと全く違う言葉を勉強している構成だからだ▼日本人が置かれた環境も低下の原因だが、少しは勉強していた方が良い。というのも、アジアでは殆どの国で独自の言語を持っているが第二言語は英語である。建設業の人手不足の解消として期待される外国人労働者。そのほとんどがアジア系である。英語で話せる技術者が1人でもいれば働きやすさは上がるだろう。(鴎)

みちしるべ

2023-08-03
〝熱っ〟風呂場の蛇口をひねるとお湯が出る。我が家が30年以上も前から使う太陽熱温水器。屋根に置いたパネルから温められた水が下りてくる単純な仕組み▼SDGs(持続可能な開発目標)や脱炭素など、最近これらのフレーズが商売の道具に使われているようで眉唾ものに見える。新しい取り組みのようで、実はそうでもない。要は節約社会か▼県は高校など公共施設の屋根を事業者に貸し出し、太陽光発電の普及を推し進める。担当者は「県施設全てをやってもわずかなシェア。民間にも屋根貸し手法を横展開したい」と意気込む▼だが、問い合わせは県外からが大半だという。設備の設置後、資金回収までに長期間かかることがネックか。県内企業も「眉唾もの」と敬遠していては、ビジネスチャンスを逃してしまう。(鷲)

みちしるべ

2023-08-02
 閉鎖されてしまった工場や廃校になった学校を通りかかると、誰も立ち入らなくなったことで、草木が生い茂り、施設の窓が割れていることがある。こうした事例は、景観や防犯上の問題や建物の老朽化など、住環境への悪影響が懸念されている▼空き校舎の活用策は県内でも、八頭町の旧隼小学校を活用した、多様な働き方に合わせたワーキングスペースなどが入ったコミュニティ施設の「隼Lab.」などがある。地域のにぎわいにつながるような利活用策を講じるには、地域住民らの利用にとどまらず、足を運んでもらえるような施設にしていく必要がある▼また、産業用地として活用する動きも見られており、これが成功すれば新たな活用法として選択肢が広がる。是非とも実績に繋がってほしい。(雛)

みちしるべ

2023-08-01
 子供たちは夏休み。ラジオ体操を続けていない地域も増えたが、小欄の地元では早朝から子供たちが広場に集まっている。この光景を見ると、小学生だった昔を少し思い出す▼昔とは違い、今の子供には夏休みの遊びにも制約がある。それでも、汗まみれで遊ぶ姿は今も昔も変わらない。周囲の大人は、危ない場面があると声をかける人もいる。あの子たちの安全を長く支えなければと思う▼先月の中旬、県内では梅雨明け前の豪雨で被害も発生。早朝から多くの地域で道路が冠水し、近くの生活道路も川のようだった。この中を多くの小学生が歩いて登校している姿を見て唖然とした▼過去の災害を振り返っても、極めて危険な行動だった。子供の安全を守る教育の現場があの状況に気づかなかったのか。(鷺)

みちしるべ

2023-07-31
 小中学生の間で「マインクラフト」が根強い人気を誇っている▼3Dブロックを使って仮想空間を創造できるゲーム。草原など多様な地形が広がり、プレーヤーは木や鉄などのブロックを集めて道具や建物を作ったり、冒険に出たりして楽しむ。無限の創造性、自由度の高さが魅力で、多くの教育機関でプログラミング学習に活用されている▼そんなゲームを巡り、千葉県が道路や橋、「幕張メッセ」をはじめとした土木構造物などを表現してもらうマインクラフトコンテストを初企画した。人気ゲームを切り口に、建設業への関心を高めたいという。県土整備部、建設業協会などが連携して動いており、担い手不足に悩む業界で、人材の確保に向けた面白い取り組みとなりそう。若手へのアプローチとして、何か参考になるといい。(鴛)

みちしるべ

2023-07-28
 8月に入ればいよいよ夏の盛り。松江市の小泉八雲記念館では『怪談』をテーマにした企画展が開催中だ。背筋を伝う寒気も酷暑の中では心地良いかもしれない▼八雲は多感な幼少期をアイルランドで過ごした。厳格なカトリック文化を遠ざけ、ケルト原教に傾倒する中で想像力を養ったという▼宗派や民族間の対立は、後にアイルランド南北を二分する。しかし多くの悲劇を生んだ分断は、イエィツやヒーニーといった高名な詩人を生み出す原動力にもなった▼生まれ変わった米子駅が明日お披露目。南北の結節点となる駅ビル「シャミネ米子」は、奇しくもアイルランド国花の三つ葉(シャムロック)に由来する。春には「やくも」の新型車両を迎える当地が、南北はもちろん、東西もつなぐ文化の源に育つよう期待したい。(鵯)

みちしるべ

2023-07-27
 NHK「鶴瓶の家族に乾杯」の今24日、31日の放送回は若桜町が舞台。24日の放送は筆者も見た。岩屋堂や中心部の蔵通り、寺通りなどが取り上げられており、一度じっくり観光してみたいと感じる内容だった▼たびたび行われるイメージ調査で、鳥取といえば砂丘と答える人の割合は高い。もちろん、県内各地に名所はたくさんあるのだが、砂丘様様と言っても過言ではない▼砂丘周辺はキャンプ場の再整備などが始まる。ただ、キャンプ場整備は最初に決まっていた事業者が、資金調達などで不備があり資格取り消しに。また、ホテル建設も大幅な遅れが出る状況で、踏んだり蹴ったりだ▼「鳥取市の詰めが甘い」ことを指摘する声もあるとかないとか。やるからには綿密な計画の元、実施してもらわないといけない。(隼)

みちしるべ

2023-07-26
 経済産業省が2018年にレポートで示した「2025年の崖」も残り2年に。デジタル技術を活用したビジネス化が進む一方で、既存システムの老朽化やブラックボックス化をどう対応するかが課題になる▼かつて「コンピュータの2000年問題」があった。1999年から2000年の年越しで、西暦の下二桁しか認識しない古いコンピュータに誤作動が起こると話題に。実際、大きな混乱は起こらなかったが、問題を先送りしただけ。20年後に問題が発生している▼建設業のDXに対し25年の崖は影響を与えるか。DXを取組めない理由として人材不足を挙げた企業割合は約60%。しかし、問題の先送りはできない。建設とデジタル両方の知識を持つ人材の育成が必ず必要となってくる。(鴎)

みちしるべ

2023-07-24
 一日千秋の思い。国交省の県内優良工事が発表された。局長、各事務所長表彰と、手応えを感じていた会社にとっては、通知を待ちわびたことだろう。何せ、県工事と違って直轄の優良工事は、「次の受注」に大きく近づける▼必要な工事点数は欠かせない。県工事では平均点が81・5点に達し、4年連続で過去最高を更新した。以前、この欄でも触れたが点数へのこだわりが少々過熱気味に▼全体が良くなるのは結構なことだが、裏では「このままでは若い技術者が辞めてしまう」といった深刻な声も。点数のプレッシャーが掛かり、書類づくりばかりに追われていては、現場から遠ざかっていくのも無理はない▼一方で点数を付ける側の検査員にもプレッシャーがある。ここ最近は、説明を尽くす姿勢に変化が表れてきている。(鷲)
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