本文へ移動

コラム

RSS(別ウィンドウで開きます) 

みちしるべ

2020-05-12
 私達の生活を一変させたコロナウイルス感染症。山陰両県では、5月に入ってからは感染者数の大きな増加は見られず、言うなれば小康状態が続いている。こうした地域については緊急事態宣言の早期解除も視野に入っている事が、先日の記者会見で示された▼一応の安全が保証されるのは喜ばしい事ではある。しかしながら好事魔多し。緊張状態からの解放は、ともすれば油断を招きかねない。他国でも「ピークを過ぎた」との報告に安心した市民が、規制下にも関わらず街市場にごった返したケースがあった。気の緩みにこそ感染再拡大の危機が芽吹く▼あまりに行き過ぎて、「正義中毒」とも揶揄される暴走状態に陥ってしまっては元も子も無いが。今だからこそ、個々人が改めて警戒に努め、兜の尾を締め直す事が必要と感じる。(梟)

みちしるべ

2020-05-11
 いつもとは違う大型連休が終わった。例年であれば混雑する観光地に向かう幹線道路もスムーズに流れ、県外ナンバーの乗用車が本当に少ない。何よりも、連休中の天気予報をほとんど気にすることがなかった▼連休の過ごし方は人によって様々だ。毎日自宅にいた人、農作業に汗を流した人、仕事だった人も多くいる。連休が終わっても、この暗い雰囲気に変化はないが、季節は一気に初夏へと向かう▼こんな状況下でも、豪雨などの自然災害は少しも待ってくれない。専門家は、あらゆる角度から災害の発生を想定しているが、今は避難所に大勢の人が集まるのが本当に怖い▼だから、自宅にとどまる人も多くなるのではと心配しなければ。この人達の安全を守るには、災害対策をさらに充実させたい。(鷺)

みちしるべ

2020-04-30
 まったく先の見えない新型コロナウイルス感染。緊急事態宣言が全国に発令され半月が経過する。平井知事も「不要不急の外出自粛」「従業員の出勤も極力減らて欲しい」など、県民に協力を求める▼一方、気になる経済活動。県内でも、リフォーム工事や修繕工事などで「ここにきて施主さんから見合わせたい」、「先送りにしたい」などから「工事ストップした物件があるよ」との声が多々聞かれ、民需での低迷感が出ており、各面での影響が拡大しつつある▼「終息しても、ウイルス感染前のような社会には戻らないだろう」の言葉が現実味を帯びてくる今日この頃。社会を混乱させ、経済を麻痺させるコロナウイルス。一日も早いワクチン開発とウイルス撃退策が見つかることを願うばかりだ▼こんな世の中を誰が予想できただろうか。(雀)

みちしるべ

2020-04-28
 先週末に県の4月臨時補正予算が成立。新型コロナ感染対策に38億、経済雇用緊急対策に107億などのほか、例年6月に補正される国認証ぶんの公共事業費も前倒しで組み込み、早期執行可能な体制を整えた▽そうなると懸案事項は、繁忙期を前に現場を稼働し続けられるかどうか。県内では感染が抑えられていることもあり、工事中断を申し出た例は聞かない。しかし「一人でも陽性者が出れば閉めることになる。離れた職人が戻ってきてくれるかはわからない」と、綱渡りの心情を吐露する経営者も▽伊および米NY州は5月上~中旬にも、製造・建設業から段階的に経済活動を再開させる可能性を示したが、無論感染者の減少が前提▽いよいよGWに突入し、ウイルスとの戦いは正念場に。焦らず我慢のしどころだ。(鵯)

みちしるべ

2020-04-27
 2020年3月時点での鳥取県の総人口は55万3971人。前年同期と比較すると、マイナス4765人。前年度の社会増減数では、県外転出者が1万1450人、県外転入者が10146人で、マイナス1304人となっており、県人口は少しずつ減少している▼県への移住の関心を高めようと、多くの市町村が移住ツアーなどのイベントを開催し、人を呼び込んでいるが現実はなかなか厳しい▼移住を決める上で重要なことは、「仕事」と「住環境」。企業誘致などで雇用の創出を図っていくことや暮らしやすいまちづくりを形成していくことが必要となってくる▼また、移住者が増えたとしても、定着してくれなければあまり意味がない。定住という観点から見て、県のインフラ整備状況はどうか。課題はまだ多くある。(鴨)

みちしるべ

2020-04-23
 4月下旬から5月下旬にかけては業界団体の総会シーズン。例年は、いろいろな団体を取材させていただいているが、今年はコロナ禍で、総会を中止したり、短時間で簡素に行うなど業界団体の活動にも影響が出ている▼事業計画を見ても、研修旅行や県外への視察を中止にするなど例年と大きく異なる点が目立つ。新役員のあいさつ回りを控えるというのも少し驚いたが、今は当然の発想なのかもしれない▼コロナ禍は、社会全体の問題となっているが、そのような中でも、各団体とも将来に向けて人材の確保と育成を重点課題としているのは、新型コロナウイルス終息後を見据えているからだろう。ある団体の総会での理事長のあいさつ。「今年は我慢と忍耐の1年となるようです」という言葉がとても印象に残った。(鷹)

みちしるべ

2020-04-22
 新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を踏まえて、県庁で業務継続計画(BCP)が今週から発動されている。県土整備部の関係機関は各所属によって出勤者のローテーションを編成、テレワークなど在宅勤務にシフトした▼近年、官民問わず「働き方改革」が叫ばれており、新型コロナを契機にこれまでの日常の過ごし方や仕事の進め方を少しずつ見直していきたい▼政府が閣議決定した20年度補正には「公共投資を景気の下支えに」と、上半期の契約目標を設定した上で早期執行が盛り込まれた。県の事前聞き取りでも、県建設業協会からは早期発注を受け入れる意向が示されたという▼今のところ、全産業でも比較的元気な県内業界だが、閉塞感が広がる世間を横目にアクセルとブレーキ、慎重な操作が求められる。(鷲)

みちしるべ

2020-04-21
 県内のコロナウイルス感染者も複数人確認され、16日には緊急事態宣言の対象が全国へと拡大された。数カ月前には想像しなかった状況が目の前に広がっている▼今は、たまたま出た少しの咳、空気の乾燥が招いた喉のイガイガ、普段であれば気にも留めない症状にも「もしかしたら新型コロナウイルスに感染してしまったのでは?」と戦々恐々としながら生活する始末▼また、これからの季節は気候も良くなり外出意欲が高まる。この楽しい時期を迎える時に全国的に外出の自粛ムード。メンタル面で平穏を保つには相当の忍耐力が必要だ▼ニュースでは「3密」の回避を呼び掛けている。日に日に感染者が急増する中、個々で予防するのはもちろんだが、このような非常事態には他者を思いやる気持ちが大切だろう。(雛)

みちしるべ

2020-04-20
 13日に発生した暴風雨は、県内各地で倒木や河川への土砂流出といった多くの被害をもたらした。驚いたのは、この低気圧・寒気の影響で季節外れの積雪が発生したことだ▼シーズン中は雪に恵まれなかった大山町でも、45㌢を超える雪が。4月の降雪は例が無い訳ではないが、これ程積もるのは近年では稀だという。また、日南町豊栄周辺でも50㌢近い積雪が発生、翌日まで通行不能になるなどの被害が出た。すでに冬用タイヤから履き替えていたり、除雪車を返却したりした業者も多かったため、今回の思いがけない大雪の対応には苦慮した事が伺える▼世の中、何が起こるかわからない。世界を混乱の渦に陥れているコロナ禍もまた。これまで経験した事の無い事態に直面した場合でも、状況を確と見据え対応する力が求められている。(梟)

 

みちしるべ

2020-04-17
 4月も中旬を過ぎると、業界団体の定時総会が一斉に始まる。会員のトップからどんな言葉が出てくるのか、毎年楽しみにしながら会場に向かう▼年に一度の総会は懇親を深める場でもあるから、団体によっては夜の宴会も大いに盛り上がるのだが、今年は来賓も呼ばないし、宴会がないところも多いと聞く。やはり、雰囲気は違う▼規模は小さいが、特殊な資格や技能を持つ団体を何度も取材している。以前は内向きで、活動もそんなに目立たなかったが、今は他とは違う専門性をアピール。自らの持ち味を積極的に発信することに力を入れる▼組織は小さくても、対外的な信用度を高めたい。相次ぐ自然災害。緊急時には、行政や地域から頼られる技術や技能を持つ専門集団の存在がいつも欠かせない。(鷺)
 
2024年11月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  • 休刊日
有限会社日刊建設工業新聞
〒683-0047
鳥取県米子市祇園町2丁目33-13
TEL.0859-32-1771
FAX.0859-39-0421
TOPへ戻る