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コラム

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みちしるべ

2022-04-28
 本紙が毎年この時期に企画する「ニューフェイス」に登場する若い皆さんのコメントを読み、社会人になったばかりの頃を思い出す先輩方も多い。働き始めて1カ月になる今の時期は、業務の内容も少しは理解するが疲労もたまる。大型連休が待ち遠しい▼いつかはぶつかる高い壁への戸惑いや、不安をのぞかせながら毎日を過ごす新入社員も少なくない。周囲の先輩も日々の仕事に追われて余裕はないが、暖かく見守ろう▼長く建設業界で働く知人は「業界の明るい将来を託す貴重な人材」などと言うと、若者に余計な負担を与える。「まずは、焦らずに仕事に慣れよう」と励ます▼ニューフェイスに登場した若者が言う。「地域に貢献できる人になる」。この人達の思いがたくさん叶うことを願う。(鷺)

みちしるべ

2022-04-27
 もうすぐ5月。この時期は青空が広がり、気温もちょうど良いからお気に入りの季節だ。自然の景色なんかも春仕様で、休日を使って各地へ旅行に出かけたいところだが、もう少し辛抱といったところか。いつになったら落ち着くのだ、コロナよ▼今の時期は業界にとっては総会シーズン真っただ中だ。軒並み書面総会となった2年前と比べ、今では感染対策を徹底して対面での総会を実施するところがほとんどだ。ただ、コロナ前とは違い懇親会はやらないところが多い。このことに「気を遣うことがなくて気が楽」という意見もあれば、「味気なくてなんだかさみしい」という声も▼コロナ禍で大きく変化した日常生活。リモートと対面それぞれの良い点を組み合わせながら、アフターコロナに向き合っていく必要があるだろう。(隼)

みちしるべ

2022-04-26
 今月から開幕したメジャーリーグ。今年も日本選手が渡米し、活躍ぶりをニュースでよく見かける。二刀流の大谷翔平は今年どんな成績を残すのか注目が集まるところ▼大谷選手といえば、今年度からメジャーで導入された「大谷ルール」。ピッチャーで降板した後もDHで打席に立てるというもの。このルールを使えるのが大谷選手しか居ないだろうということで、称される理由である▼ルールといえば、とある市でも総合評価方式に使われる事業者成績点数の算出方法を適用するか悩んでいる。というのも入札の不落が続く中、参加意欲を持ってもらうため新ルールを昨年策定し、今年度からの導入を見込んでいたが複数の業者にデメリットが生じてしまうため検討しているという。導入までおよそ1カ月。どうなるものか。(鴎)

みちしるべ

2022-04-25
 裏庭に植えてある山椒の葉が青々しい。まだ、小さな葉のうちは香り高く、摘み取ってはお汁に浮かべたり、煮物に置いたりと…ピリッとしたアクセントにちょうど良い▼ツバメも巣作り場所を探しにやって来た。糞の始末は覚悟して、車庫の扉を少し開けておくことにした。自然界は季節に合わせて流れゆくが、世情はどうか▼原材料不足や高騰がうまく価格に転嫁できていない結果が、各大手調査会社の調べで分かってきている。身の回りでも、民間の建築工事で「これから契約するものはまだいいが、工事中の現場は」といった話を聞く▼オイルショック以来の「悪い物価高」だという。スムーズに次の支払いに価格反映できる仕組みはないものか。公共工事でも「スライド条項」を発動する要件緩和を検討していい時期にきている。(鷲)

みちしるべ

2022-04-22
 急速なデジタル化は、あらゆるところで進んでいる。学校の授業では、タブレット端末や電子黒板などが当たり前のように使われており、紙の辞書を引く習慣がない子どもたちも増えてきた▼もちろん建設業界も例外ではない。例えば建設現場で、公衆が見やすい場所での掲示が求められる施工体系図や標識について、国土交通省はディスプレイなどの表示機器を活用できるように解釈を明確化した。施工体系図は工事関係者が増えるたびに速やかに更新する必要があるが、デジタルであれば簡単に変更が可能で、便利。今後あらゆる現場で目にする機会が増えるだろう▼デジタル化することで、工事概要や完成予想図なども紹介できるようになり、地域の人々が興味を持つきっかけにと期待する声もあるようだ。(雛)

みちしるべ

2022-04-21
 去る16日、快晴の大山町でティラノサウルスレースが開催された。大きな頭を揺らし、疾風怒濤の勢いで駆ける恐竜達の可笑しさ。憂い多き世の中の清涼剤となる出来事だった▼ティラノと言えば獰猛さで鳴らした最強の恐竜だが…羽毛があったとか結構鈍足だったとか―その雄姿は、最新の研究成果が更新される度に少しずつ変化している。こうした刷新は、昔ながらの施工法を脱し、ICT導入など―日々新たな知識・技術の習得や進化を求められる建設業にも重なるものがある▼しかし、ティラノが最強の肉食竜というイメージを保ち続けているように。決して揺るがない価値もまたある。建設業で言えばそれは、地域の守り手という意義やものづくりの楽しさにあたるだろう。それら本質的な価値を、今後も大切にして欲しい。(梟)

みちしるべ

2022-04-20
 来週末からゴールデンウイーク。ゴールデンウィークというワードは映画界での専門用語だった。コロナ禍の中、皆さんはどうすごされるのか▼自動車道の整備が進み、生活道路の渋滞はいくらか緩和されたが、それでも観光地の周辺の幹線道路は混雑する。地元の人はどこへ行くのも不自由だが、辛抱か▼以前は、この頃が1年中で最も穏やかで、過ごしやすい気候だったが、近ごろは急に季節が変わる気がする。先週の後半は暑い日もあり、「四季」はどこに行ったのかと思う▼全国各地で自然災害が相次ぐ。忘れてはならないのは、これまで生活していた地元に帰れない人が多くいることだ。この人たちに少しでも早く、安心して家族でゆっくり過ごせるゴールデンウイークを届けなければ。(鴎)

みちしるべ

2022-04-18
 去る14日、NTTドコモモバイル社会研究所が携帯電話保有率に関する調査結果を公表した。10年に4・4%の少数派だったスマホユーザーは、今や94%を占める圧倒的多数派と化した▼07年のiPhone出現から始まった逆転劇は、産業史上類を見ない大敗の歴史でもある。当時20社存在していた、いわゆる「ガラケー」を扱う会社は現在1社のみ。5兆円の市場規模がたった10年でほぼ消滅に追い込まれた▼一因は差別化の消失だろう。同等のサンプル数で統計分析と市場調査をかければ、正確に進めるほど同じ結果に行き着く。拠って立つ土台が崩れれば一網打尽だ▼画一的であることの安心感は、近年のアート思考の隆盛などからも希薄化の一途。企業独自の強みを磨く姿勢が問われている。(鵯)

みちしるべ

2022-04-15
 新しいランドセルを背負った子ども達が小学校へ向かう。通勤時には初心者マークをつけた車も多く見かける季節だ▼新しい環境に慣れるまでの時間は人それぞれ。この人達を見ながら、社会人になったばかりの自分を思い出すが、昭和の昔話しになる▼建設関連業界にも多くの若い人が入ってきた。作業服とヘルメット姿はまだ似合っているとはいえないが、来年の今ごろになると、しっかりした彼らの立ち姿を見られるに違いない▼業界の働き方改革も進む。最新のソフトをゲームのような感覚で扱う若い技術者も少なくないと聞くが、面倒だといわずにアナログともいえる基礎も身につけてほしい。未来行きの道路に立つ若人に「右よし左よし前よし」。彼らの抱く夢が叶うよう精一杯の後押しを。(鷺)

みちしるべ

2022-04-14
 今週初めはもう夏が始まったのかと思うくらい、とにかく暑かった。暑がりな小欄は、自宅や車の冷房を入れて涼んでいる。エコに相反する行動だが、我慢して熱中症になるくらいなら、涼しくしたほうがましだろう。日本の四季はいつから「二季」になってしまったのか▼異常気象という言葉も最近は、耳にタコができるくらい聞く。夏になれば集中豪雨や巨大台風、冬になれば豪雪など、毎年のようになにかしらの自然災害が発生している。加えて地震もいつどこで起こるか分からない▼災害対策として国や県、市町村はハード整備を進めている。同時に出前講座などソフト整備も力を入れている▼これら整備に建設業が必要なのは言うまでもない。いつでも住民の安全を守るために対応する皆さんに頭が下がる思いだ。(隼)
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