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コラム

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みちしるべ

2020-01-09
 日本塗装工業会鳥取県支部(岩崎浩支部長)では、鳥取県と防災協定締結の準備を進めている。相次ぐ大震災や地球温暖化に起因する風水害の激甚化に鑑み、全国の塗装業界で増える傾向らしい▼東京都塗装工業協同組合は「災害時の防水等の応急対策業務に関する協定」を都教委と締結。学校の被災状況調査や天井・外壁などの防水機能の確保で迅速かつ円滑な応急対策を担当する▼また、日塗装岡山県支部は18年3月に県と協定を結んだ。この年の7月豪雨災害では水に浸かった県所有の公共施設で、専用の機材を使い協定に基づいて汚泥などの洗浄応急対策で貢献した▼スケジュール的にはなお流動的な部分もあるが、いまのところ野坂道明県議(同支部顧問)の立ち合いで4月の通常総会までに協定締結に漕ぎつける考えだ。(鴉)

みちしるべ

2020-01-08
 比較的穏やかな冬が今のところ続いている。年末年始も大雪に見舞われることもなく、ゆっくり過ごした人も多かろう。きょうは1月8日。正月休みも終わり日常が戻ってきたが、ゆっくりしすぎて、身体の調子がいまだに正常に戻らない方も大勢いる▼1月はあっという間に通り過ぎる。業界も発注者も3月末までは、多忙な毎日が続く。発注時期の平準化は以前に比べてずいぶん進んだが、それでもこの時期は大変。役所を出入りする技術者が1年で最も多くなる▼雪と寒さはこれからが本番。インフルエンザも流行っており、体調の管理に気を配らなければいけない。そして、春先の仕事を確保するため、年度末の受注計画も綿密に練らねば。あれやこれやと考えているうちに、1月は過ぎていく。(鷺)
 

みちしるべ

2020-01-07
 令和2年・鼠年。今年もご愛顧の程よろしくお願い申し上げます▼国の2020年度一般会計当初予算案は2年連続100兆円の大台を超える規模となり、今月20日頃に召集予定の通常国会で審議される▼県内では「北条道路」、「北条湯原道路JCT」、「竹内南地区岸壁事業」などの大型懸案事業の促進や災害対応、生活環境インフラ整備事業等も編成され、3次補正では県中部地震の復旧予算も盛り込まれている▼生活を脅かす自然災害が多発し、住環境の基盤となる国土、県土の一層の強靭化が求められる近年、公共事業は安心して平穏な社会を営む基礎地盤造り事業。それを担う建設産業の役割はますます大きくなっている。今年も業界の発展向上に向けて、皆様に役立つ情報の発信・提供に邁進してまいります。(雀)

みちしるべ

2019-12-27
 今年も残すところわずか。建設業の発展を願ってスタートした1年だったが、結果はどうだったか。技術者の確保、適正な利潤が確保できる単価や経費の見直し、業務の効率化などの課題解決にはまだ時間がかかり、来年へ持ち越しとなりそうだ▼一方、予算が割り当てられた事業は着実に進行し、待望の鳥取西道路が開通するなど、県内のインフラ整備は少しずつ前進している。そういう意味では、良いことと厳しいことが交錯する1年だった▼課題についても、業界・行政が意見を出し合いながら、改善に向け着実に歩を進めている。議論が進展しないこともあるだろうが、未来ある業界のための粘り強い議論は決して無駄にはならない。今年もご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎えください。(鴨)

みちしるべ

2019-12-26
 水と空気はタダ。かつてはそうだった。が、今では、水(ミネラルウォーター)をコンビニなどでお金を出して買う時代。空気もお金を出して買う時代になるのだろうか▼「タダより怖いものはない」。昔からそう言われるが、やはり必要に応じた(原価以上の)対価は必要だろう。▼しかし、世の中はどうもそうではないようで、どうしても過当に競争原理が働く。久しぶりに1円入札があった。東京五輪・パラリンピックの空手競技場に敷く床マット調達の一般競争入札だ▼落札業者にすればマイナス落札でもよかったはず。損しても得が取れるからだ。県内では、高速道路(高規格道路)もタダの道で、「やはりお金のかからない道はいい」とその利便性を大いに享受しているが、それで本当にいいの。そんな声もある。(鶯)
 

みちしるべ

2019-12-25
 働き方改革は国全体のテーマだが、建設業にとっては担い手不足を解消する意味でも重要な課題だ。具体的には週休2日工事やi―Conを活用した生産性の向上などがある▼週休2日工事の取り組みを見てみると、鳥取河川国道事務所では2018年度に38件、19年度に21件と発注工事の約半数で行われている。今後さらに増えていくことを期待したい▼一方、鳥取県土整備事務所では、18年度が8社14件、19年度は12月までで9社11件となっている。工期が長い工事でないと取り組みにくいなど簡単に解決しない問題はあるが、定着までにはまだまだ時間がかかりそうだ▼発注者と受注者の意思疎通が図れないといい工事ができないように、働き方改革も双方が同じ思いで取り組んでいかなければ進まない。(鷹)
 

みちしるべ

2019-12-24
 今年7月から試行範囲を拡大している測量業務の総合評価。12月時点で県の検証結果がまとまり24日、県測量設計業協会に見直し素案が示される▼発注金額の小さいものに入札不調が発生しており、受注減点が金額ベースではなく、件数であれば当然だろう。「簡便型」(500万円以上)と「地域密着型」(500万円未満)の金額ラインをそれぞれ引き上げる▼限定公募(500万円未満)は、入札要件に本店所在地をうたって制限付き一般競争に移行するなど、そのほか細々とした改正はあるものの、基本的に来年度も現行制度を継続する。それにしても…▼総合評価の目的は所詮、低入と抽選の回避だけでいいのか。各業者の妥協点を見いだす地道な作業は必要だが、その先の業界ビジョンが受発注者ともに抜け落ちている。(鷲)
 

みちしるべ

2019-12-23
 工事量が増大し、供給が需要を上回る、と聞けば、業界にとっては大変喜ばしい事のようにも思えるが。今年度に起きた不調不落札の多発や人材・資材不足は考えなければならない新たな課題▼足りないのは技術者や下請だけでなくダンプ車も同様。引く手あまたで賃料が高騰してもまだ足りない。ある業者では複数現場で確実に確保するため、泣く泣くリースにしたとか。コストは嵩む一方だ。またある業者。誘導員を雇おうにも、県内ではまるで捕まらず。結局、新見市から応援を呼んだのだが、発注者との調整で苦慮したとか。技術者不足の解消に一人が複数現場を受け持てるよう改正を求める声は多い。しかし業界が推進している働き方改革に逆行しかねないのが悩ましい▼受発注者がお互い快適に走れるような環境整備が肝要だ。(梟)
 

みちしるべ

2019-12-19
 12月も半ばを過ぎ、世の中もいよいよ年末の慌ただしさを増す時季である。12月を「師走」と呼ぶのは、僧侶が仏事のために走り回るからという▼慌ただしい師走は1年で最も交通事故が発生しやすい月であり、理由は暗くなるのが早いこと、年末にかけて帰省などで交通量が増えることなどがある。実際に私も、ここ最近で3度も交通事故に遭遇した。その内1件は死亡事故だった。様々なことに追われ、気持ちが先走ってしまい事故を起こしてしまうのだろうか。このような時こそ、気持ちに余裕を持った運転を心掛ける必要がある▼交通事故は被害者だけでなく、加害者の人生も狂わせる。奪われた命は決して戻ってこないと肝に銘じて、運転者の責任を再度自覚し、安全運転に努めていくことを強く誓いたい。(雛)
 

みちしるべ

2019-12-18
 「技術者がいなくて、県や市の入札にも参加できない」。入札参加者なしで積み残される工事の処理が各発注機関ではそろそろ気になってきた。請け手のない工事を施工中の仕事に随契でくっつけたりするケースも▼しかし、事はさらに深刻で、やっと仕事を受注しても「職人もおらん」「下請けいない」、最近では「交通誘導員も」、挙句の果ては「ダンプもない」と。実際に土砂が運べなくて、繰越しになったという事例もあった▼合材屋さんも「工期が迫っているのに2カ月先までダンプの手配ができない」と。交通誘導員にいたっては、仕事が終わって離したら今度はいつ来てくれるかわからんから自社の別現場で回して常時確保しておくらしい▼原因も訊いたが「人手不足だけじゃない、偏った発注にも」というのが専ら。(鴉)
 
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